このシリーズでは、女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をご紹介。
今回から2回にわたって、「デートで話し上手・聞き上手になる方法」をお伝えしていきます。
みなさんの中には、「緊張してうまく話せない」「デートの会話が盛り上がらない」「なんだか沈黙してしまって気まずい」など、会話に行き詰った経験がある人もいるかもしれません。
今回は、「話し上手になる」ポイントをまとめるのでぜひ参考にしてください!
前回までの記事はコチラ>>「女子アナ流! イメージアップの秘訣」
「あなたがなりたい話し上手」の特徴は?
まず、「話し上手なひと」と聞いて思い浮かぶのはどんな人でしょう?
流暢によどみなく話せる人でしょうか。みんなをよく笑わせる芸人タイプでしょうか。それとも、話題が豊富な人でしょうか?
もし、あなたが、「口下手で困っていて、話し上手になりたい」のであれば、まず第一歩として、自分のなりたい「話し上手な人」もしくは「一緒にいて楽しい話をする人」のお手本を見つけて、よく観察するのがおすすめです。
どうして楽しいのか因数分解してみると、様々な特徴を見つけることができます。
私が考える、話し上手な人の特徴は「相手との会話の間合いをとることが上手」いわば話し相手にストレスを感じさせない人です。
会話のテンポが弾むとやはりうれしくなりますよね。流暢に話せることも、話題が豊富なのも、とても素敵なこと。ですが一歩間違えてしまえば、ただ自分勝手に一方的に話す人という印象や、自分の好きな話ばかりする人…などと、ネガティブな印象に映ってしまう恐れもあります。
ここでは、相手にストレスを感じさせない話し方ができる人や、間合いをとるのが上手な人になるにはどうすればいいか、そのコツを見ていきましょう。
▶︎女子アナ直伝!初デートの「たった3秒で相手の心を掴む」方法とは
「気まずい…。なんだかとっても気まずい…」。そんな空気をデート中に感じたことはありませんか?
私も経験者です。得も言われぬ、地雷を踏んだのではという内心パニック。あの感覚は、デートだけでなく、社会人になりたてのころにも経験したことがあります。
取材先へのインタビューで聞きにくいことを直球で聞いてしまい、そこで生まれた沈黙の5秒間はとんでもない絶望を味わったような感覚でした…苦笑。
一生懸命話を盛り上げようと話してみるものの、余計な一言をいってしまうのでは? という恐怖心から反応が鈍くなり、気まずい雰囲気をつくりだしてしまう。そんな経験、皆さんにもないでしょうか?
こうした気まずさの原因は「相手とのパーソナルスペースを見誤った」ところにあるのではと思っています。
パーソナルスペースや、心の距離を上手に詰めていけば好印象になるのは間違いなし。
デートなどの特別な環境下で、相手のこともよく知らないのに話のタイミングが合うのは、そもそもそんなに簡単なことではありません。しかし、相手との心の距離をできるだけうまく縮めるためにはどうしたら良いのでしょうか。
対処法としては
- 相手が何を伝えたいのか、話したいのか聞き取る姿勢を見せる
- 話題を掘り下げる工夫をする。もしくは、別の話題もできるよう仕込んでおく
- 話がわからなくでも大丈夫! 笑顔でうなずく。
この3つを心がけるとぐん! と印象が変わります。
うなずき方に関しては、こちらの記事も参考にしてください。▶︎“うなずき方”を変えると、親密度が上がる!?女子アナ流「男性がときめく会話テクニック」
①相手が何を伝えたいのか、話したいのか聞き取る姿勢を見せる
時に、相手が何を伝えたいのかよくわからないシーンもあると思います。
緊張するのはあなただけではなく、話し相手も同じかもしれません。「この人、口下手で、正直何を伝えようとしているのかよくわからないな…」と思った経験、ないでしょうか?
そんな時は、よくわからない状態のままスルーするのではなく、素直に聞き返すようにして、積極的に意図を読み解く努力をしてください。
理解できなかったことを聞き返すのは決して失礼ではありません。「えっ、面白そう。それってつまりどういうことなんですか?」「もっと詳しく聞いてもいいですか?」などというように、短い会話を繰り返しながら相手のパーソナルスペースに踏み込んでいくようにしましょう。
②話題を掘り下げる工夫をする。もしくは、別の話題もできるよう仕込んでおく
次に心がけてほしいのが、自分の知らない話題に対しても積極的に質問をするということ。
例えば、アニメやゲーム、自分とは正反対な音楽が好きな相手だったとき、「興味がない」とあからさまな態度に示すのは失礼ですし、上から目線に見えてしまうかもしれません。どんなところが好きなのか、なぜそれが好きになったのか…など、相手の思考を知る気持ちで、話題を掘り下げていくのがおすすめです。
③話がわからなくでも大丈夫! 笑顔でうなずく。
これは、あまりにも専門的な話を進めてしまう人に対する対処法としても使えます。
なんだかよくわからないけど、一生懸命話をするのは「話題を提供したい」という相手の配慮だと思います。多少わからなくても、うなずいて笑顔を見せることは大切。ぜひやってみてくださいね!
デート前にチェック! 気を付けたいことリスト
デート前にできる「話し上手になるためのポイント」をまとめます。すべてを注意するととても疲れてしまうので、心配な人は「今回のデートはこれに気を付けられたら1UP!」くらいのゲームの攻略気分で試してみてください。
①質問の仕方のパターンを用意しておく
質問を通じて相手の意見や感情を引き出し、会話を深めることができます。オープンクエスチョン(例:どうしてそう思うのですか?)や共感的な質問( 例:それはどんな感じだったんですか?)を使ってみてください。
②ゆっくり話す
急いで話すのではなく、ゆっくりとしたペースで話すことで、自信を持って話しているように思われます。また、言葉が詰まることも減ります。
③手振りや身振りを活用する
適度に手振りや身振りを使うことで、話し手の熱意や感情の豊かさが伝わりやすくなります。イメージがわかない人は、海外のドラマや映画の主人公になった気分で、(「ええそうなの!?」や「ほんと?初めて知った!」など) 鏡の前でやってみるといいかと思います。
参考になるのは、「フルハウス」や「ハリーポッター」の初期。子役も合わせて動きをつけているのでわかりやすいです。
④知識を深める
幅広いトピックについて知識を深めると、話題を提供できたり引き出しを増やせるので安心材料になります。TwitterやTikTokなどのSNSの流行をちらっと見ておくとか、ニュースサイトの見出しを確認しておく、話しやすい旅行の話や学生時代の話題で使えるような写真を見せられるようにしておくのもおすすめです。
⑤笑顔でうなずく
すでに触れましたが、笑顔でうなずくことがやっぱり大事。
話し上手な人は、あいづちをうつのもとても上手です。楽しい会話の雰囲気を演出するのは、一番重要ではないかと思います。
相手の話を楽しそうに聞くのはもちろん、自分が楽しく話していることも表現できると、安心感を与えられます。
◆
いかがでしたか? 大事なのは話し相手と会話が噛み合い、お互いに楽しいなと思えること。コミュニケーションは2人で築き上げていくものです。
正直どうやっても間合いが悪いと感じる人や、「相性」が合わないと感じる相手がいるのは避けられないことです。
あまり気負いせずに、積極的に、そして笑顔で話すことを心掛けてみてくださいね!
次回は「男性がみんな惚れる? 聞き上手になるためのポイント」をお伝えします。
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29