このシリーズでは、女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をご紹介。
今回お伝えするのは、「この人きっとモテるだろうなぁ」と感じる人には、必ずと言っていいほど備わっている会話術。同業の女子アナでも、会話術がある人はとっても魅力的に映ります。
そこで、彼女たちから学んだ、“モテる会話術”の秘訣を2回にわたってお伝えします。ぜひチャレンジしてみてください。
前回までの記事はコチラ>>宮崎文子の「女子アナ流! イメージアップの秘訣」
「モテる会話」を分析してみよう!
「モテる人」に備わっている要素の1つに、どんな人とでも楽しく接することができるコミュニケーション能力があります。同僚のアナウンサーの中にも、「この人モテるだろうな、見習いたい」と思う人がいました。
いつも笑顔を浮かべていて、朗らか。それでいて会話がいつも楽しいし、誰と話している時でも素敵な空気が流れています。
なぜそんなに楽しそうな雰囲気が醸し出せるのかと観察していると、気が付いたのが、会話相手に「チューニング」をしているということでした。
これは、相手の行動をそのまま行う心理学的行動「ミラーリング」(同じ動作をすると親近感がわく効果)でもなければ、「バックトラッキング」(オウム返し。こちらも、仲間意識を感じてもらえる方法です)でもない、“波長をあわせる”ということです。
そしてまさに、この「波長をあわせる=チューニング」がコミュニケーションのポイントなのではないかと思っています。
まずは、話す時のテンションです。
自分が少し落ち込んでいるとき、とてもハイテンションに話しかけられると、気分が乗らないなんてことはありませんか? あるいは逆に、友人が「ねぇねぇ聞いて!」ととびきりの笑顔で話しかけてきたら、こっちまで嬉しくなって、話を聞きたくなったという経験をした人もいるかもしれません。
こうした場面で必要になってくるのが、相手のテンションにあわせる“チューニング”です。これを、婚活や初対面の人と会う時にできると、相手は“自分と波長があう”と強く感じ、安心感を抱きます。
モテる人たちを少し観察していると、「自分のペース」だけで話している人より、「相手のペース」に合わせるのがうまい人が多いです。もちろん、自分のペースに巻き込んでいくタイプの「モテる人」もいますが、それは一朝一夕でマネできることではありません。男女問わず、人は、話している雰囲気が会う相手に好印象を抱くものです。
想像してみてほしいのが、自分の話をしているのに遮られたり、落ち着いて話したいのに相手がまくしたてたりしていたら、どうでしょうか? なんだか落ち着かないものですよね。
マッチングアプリで出会った初めての人に「ん? この人となんか合わないかも…」なんて感じる時は、話の間合いがあってないことが原因なのはよくあることです。
なので、婚活で初対面のシーンなどでは特に、相手の空気感や話し方の特徴をつかむようにするのがポイント! ゆっくり話す人なのか、はきはき話すタイプなのか、落ち着いて話すタイプなのか把握した上で、合わせてみる。それがチューニングの第一歩です。
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Step2:「相性がいい」は作れる!? 共感ポイントを増やしていく
さて、会話中にふとした安心感を与えてくれる「モテ子」の女性たち。彼女たちは本当に、さりげなく相手の懐に入るのがうまいです。
……しかし、ずっと相手のペースに合わせているだけではなく、自分との共通点を伝えるのがとても上手だということに気が付きます。
ここでみなさんに質問です。「相性がいい」と思うときはどういう時でしょう?
例えば、映画をみたときの感想が一緒だった。趣味が同じだった。行動エリアが近い。好きなお店やファッションのテイストが一緒……などなど。
さらに深ぼって、結婚生活をイメージするような会話までするのであれば、掃除の回数、休みの過ごし方、金銭感覚……といったところも大事になってくるかもしれません。
少し前に話題になりましたが、売れっ子の芸人さんと、人気女優さんの結婚会見をみていて「おお!なるほど」と思ったのは、「人に対して感動することと許せないことのラインが一緒」との回答。喜怒哀楽が一緒というのは何よりも強いなと感じた言葉です。
相手に「自分たちは相性がいい」と思わせるためには、共通点や共感ポイントをできるだけ見つけて、それを相手にも認識させましょう。この“共感度”にチューニングするのが「モテる」女子の上手なところだと思います。
自分との共通項をみつけたり、相手のパーソナルデータと自分のデータのすり合わせを会話の中でしていくのです。完全に合っていなくても大丈夫。「近い」ところを見つけて、ポジティブに「2人の価値観」を伝えあえると、グッと距離が縮まるのではと思います。
◆
さて、いかがでしたか?
気になる人ができたら、相手に取り入るのではなく、歩幅を合わせることで「自分の関心があるんだな」ということを意識してみてくださいね!
次回は、チューニング第2弾をお伝えします。お楽しみに!
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29