このシリーズでは、女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をご紹介。
今回お伝えするのは、モテる女性たちが使っている魔法の一言についてお伝えします。好感度が上がる一言というのは、ズバリ「好意」や「安心感」が伝わる言葉。具体的にどんな言葉なのか見ていきましょう!
前回までの記事はコチラ>>「女子アナ流! イメージアップの秘訣」
モテる女性は「好き」という言葉を惜しげもなく使っている
人から言われて嬉しい言葉には、どんなものがあるでしょうか。王道はやっぱり、「好き」と「ありがとう」です。
ですが、ストレートに「好き」と伝えるのは恥ずかしいとか、重いと思われたらどうしよう…という人もたくさんいると思います。
しかし「好意」は言葉にしないと伝わらないのが事実。そしてモテる女性たちは、この「好き」の使い方がとっても上手なんです。
人は好意を持たれているとわかると、相手への意識が高まる傾向にあります。「告白されてから意識するようになって好きになった」なんていうエピソードも珍しくないですよね。
急に「告白」をするのはさすがにハードルが高いもの。ではモテる女子たちが、実際に使っている好意の伝え方を見ていきましょう。
- SNSの「いいね!」感覚の「好き」
- ちょい足しの「好き」
- 意外性のあるところを褒める「好き」
私は仕事で、新製品や新店舗の取材に行く機会が多いです。特に気持ちが顔に出やすい私は、試食をしたり、製品を見させてもらう中に好みのものがあるとついついにやけてしまいがち。
よっぽど心の声が漏れていたのか、先日、取材先の方から「お好きなんですか?」と聞かれました。
迷わず「好きです!」と答えたところ、その方が「そう言ってもらって安心しました。好きって言ってもらえると安心するんです」とおっしゃっていて、ハッとしました。
カジュアルな会話の中で生まれる「好き」という言葉は、相手に安心感を与えるのかもしれません。
モテる女性を観察していると、会話の中でとても自然にこの「カジュアルな好き」を駆使し、男女問わずコミュニケーションを展開しています。
例えば、「そのピアスかわいいね、私好き!」「ギターできるんですね! 音楽が趣味の人、私好きなんです。フェスとかいきますか?」など。
SNSで「いいね!」を押すかのごとく、とってもカジュアルに「好き」を使っています。好きと言われたら誰だって率直に嬉しいですし、それだけでなく趣味やセンスが同じで、共感を抱かれているという安心感につながります。
あるいはLINEの会話の中で「レストランのセレクトさすがです! 私の好きなものわかってもらって嬉しいです。ありがとうございます」などというのもいいですね。これは直接「好き」という単語は使わなくても、好感を自然に伝えることができるテクニック。
このようにポジティブな会話の中で、カジュアルな「好き」を積極的に使っていくことで、好意を表現しやすくなります。
いつものフレーズに「好き」をちょい足ししてみる
次に試してほしいのが、普段のフレーズに「好き」をちょい足しするというテクニック。
例えばデートの帰りに、誘ってくれた相手にお礼を伝えるシチュエーション。「こんなデート久々でした」とだけ言うかわりに、「久々にこんなデートしました! こういう休日の過ごし方が好きなんです」と言ってみたり、「今日たくさん笑いました」と伝えるかわりに、「今日は好きなものに囲まれて過ごしたので、たくさん笑って本当に楽しかったです」などと言ってみてください。
「好き」という言葉が一つ入るだけで、ぐんと気持ちが伝わりやすくなります。
日本人はどうしても柔らかいコミュニケーションをとろうと、日ごろからお世辞や方便に慣れている傾向にあるように感じます。なのでここはあえて「好き」としっかり言葉にすることで、感謝や楽しい気持ちを伝えて、こちらの好意をアピールしてみてください。
「好き」と言う代わりに、意外なポイントに気づいて褒める
ここまで紹介した2つの「好き」の伝え方でも、やっぱりハードルが高いという方は、「好き」の代わりに「褒める」という行為で好意を示すのもひとつの手です。
皆さんにひとつ思い返してほしいのは、他人から言われた言葉でドキっとさせられた言葉はなんでしょうか。
「容姿」に関連するもの、「行動」に関するもの、「所作」に関するもの…。さまざまあると思いますが、この「ドキっと」する理由を紐解いてみると、自分では普段意識していないところを褒められたり、遠回しに好きだといってもらえたから…というのがあげられると思います。「私はあなたのここが好きです」というのを、相手を褒める発言に置き換えるのは、距離を縮める上でのポイントでもあります。
ある番組で「人たらし」として有名なTBSの安住アナウンサーのインタビューをきいて、なるほどなと思ったエピソードをひとつご紹介します。
その対談の中で出てきた質問は、「どうやって、女優さんと打ち解けたり、コミュニケーションを深めたりしているのでしょうか」というもの。
その回答は、「女優さんのお芝居を見に行った時は、お芝居を褒めるよりも、容姿を褒めるよりも、まず声を褒めるようにしている」というものでした。
実際に人気のある女優さんというのは、声がいいと言われているそうで、容姿以上に声は重要だと考えられているようです。つい容姿や演技ばかりを褒めてしまいがちですが、普段褒められることが少ない部分に気が付いて、「私はあなたのここが素敵だと思っていますよ」と伝えているという点がさすがだと思いました。
人を褒めるのが上手な人は、相手をよく見て、その人がこだわっているポイントやがんばっている部分に気づくのがうまいです。
初対面の人と会う時は、相手をよく観察し、気づいたことをポジティブな言葉にして相手に伝えてみてください。相手が「そんなところまで気づいてくれたんだ」「自分のことをよく見てくれているんだ」と感じると、一気に心を開いて、打ち解けてくれるはずです。
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いかがでしたか?
ちょっとしたことでいいのです。自分が素敵だと思ったり、いいなと思った部分は素直に言葉に出して相手に伝えてみましょう。
その一言が場の空気をなごませ、相手の心を開くきっかけになるかもしれません。好意は言葉にしないと伝わらないものなので、気持ちをちゃんと伝えて親密感を高めてくださいね。
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29