女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をシリーズで紹介する今回の企画。第3回に男性に受けると評判の「女子アナファッション」を徹底解剖します!
前回の記事はコチラ> デートや合コンで女子アナが実践している『魔法の1秒』とは?
第3回 もうこれで迷わない! 好印象間違いなしのファッションとは?
「女子アナファッション」が受ける理由はなぜ?
「女子アナファッション」「女子アナメイク」と聞いてイメージするのはどんな姿でしょうか?
きちんと巻かれた髪や、ひとアレンジされているハーフアップ。パステルカラーのブラウスやカットソー、シフォン素材のスカート、Aラインのワンピース…。
カテゴライズするなら、女性らしい曲線も取り入れながら、すこしの甘さやきちんと感があるファッションやヘアスタイルをイメージする方は多いと思います。その「甘さ」が自身では取り入れづらい…という方もいるかもしれません。
必ずしも甘い雰囲気を演出する必要はありませんが、やっぱり出会いの場では、好印象を残したいですよね。ここでは、女子アナファッションに隠された好印象の理由を徹底解剖していきたいと思います。
「女子アナファッション」がなぜ「モテる」と言われているのか。その理由は…。
嫌味のないファッションであり、万人に受け入れやすいファッションだから。
少し拍子抜けしてしまうような理由ですが。コンサバすぎない、甘すぎない、かっこよすぎない。
この“すぎない”というバランスを考えているのが、「女子アナファッション」だと私は考えます。テレビ番組はマスメディアなので、多くの人が見ることを想定して制作しています。多くの視聴者に見てもらえる工夫のひとつとして、出演者の服装も大切なコンテンツ。
特にアナウンサーは、番組の中の立ち位置としては朝の情報番組でも、夕方や夜のニュース番組でも、バラエティー番組でも、司会進行をしたりゲストに話を伺ったりと、サブ的な役回りが多いです。
その時、あまりにもビビットな色合いや、斬新なデザイン、露出が多い服だと本来伝えるべき内容より、アナウンサーが目立ってしまいます。それは本末転倒ですよね。
ただ、ここで大事なのが、馴染み過ぎないこと。報道番組でもないかぎり、だいたいテレビのセットは3色ほどのコンセプトカラーが使われており、けっこうにぎやかなデザインが多いものです。バラエティー番組はそれに伴い、出演者のタレントさんの衣装も華やかだったりします。そこにあまりにもシンプルすぎる衣装だったら、少し浮いてしまいますよね。
そこで、番組セットに沈まないような、少し華やかさがある服装が女子アナの衣装として定着してきたと分析できます。デザインでいえば、首元にリボンやパールのアクセント、フリルがついているようなもの。シンプルだけどバイカラーやパイピングが施されているもの。女子アナファッションを分析してみると、これらの特徴があることがわかります。
自分のキャラクターと服装をフィットさせる
好印象を与えられるような服装を選びたいけれど、どんなものを選べばいいのかわからない、そういうお悩みはあって当然です。いろいろ悩んで無難に「モノトーン」を選択する人も多いかもしれません。
そこで試してもらいたいのは、自分のキャラクターにあったスタイルを見つけてみることです。
最近はSNSで、全国のアナウンサーたちが衣装をSNSにアップしていることが多いです。その中から好みのものを見つけて真似してみるのも良いですし、ご自身のキャラクターとして「アナウンサー」として出てみたい番組を考えてみて、その番組の出演者の服装を真似してみるのも良いのではないかと思います。
といっても同じものを買いそろえるのはかなりのハードルがありますし、普段使いだと少々派手になりすぎてしまうアイテムもあります。そこで、まずはニュースや情報番組を参考に、色味や素材感から取り入れてもらいたいのです。
実はこの「色味」や「素材感」も印象を左右するカギ。
イメージしていただきたいのですが、朝の情報番組で女性のキャスターたちが全員、紺や黒カーキなどのシックな色味の衣装を着ていたら、重たい印象を受けてしまいますよね。あるいは、夜のニュース番組にショッキングピンクのワンピースだと、すこしチカチカして落ち着いてニュースを見てもらうのは難しそうに感じませんか。
逆にいえば、「明るさやさわやかさ、フレッシュさ」「やさしさ・あたたかさ」「落ち着き」など色にはそれぞれ与える印象が違うので、自分が相手に感じてもらいたい印象を基準にして色選びをしてみましょう。
また、使う色は2色以内にする(モノトーンやベージュ、カーキなどにもう一色プラス)もしくは、同系色(トップスに薄いベージュ×ボトムスは濃いベージュ、水色のトップス×紺のボトムスなど)にまとめるのもおすすめです。
そして素材選びも大切。柔らかな印象を与えたいならコットンやレーヨン、滑らかさやツヤっぽさを演出したいならサテンやシルクなど、自分が相手に感じてもらいたい印象にあった素材感を選ぶこともひとつの方法です。
実際に出会いの場面では、食事をするシーンが多いと思うので、トップスに少し色味を持ってくるのもおすすめ。
もしパーソナルカラー診断をやって肌の色味の特徴がわかっていれば、自分の肌に合う色の中から明るめの色味をチョイスするのが良いでしょう。
トップスはピンクや水色、これからの季節なら優しいグリーンに、ベージュのボトムスを合わせて。
モノトーンが好きな方や落ち着いた印象を与えたいかたは、シルクやサテン地のトップス(くすみカラーやパイピングデザインのものがおすすめ)と、ネイビーのボトムス(こちらもツヤ感のある素材)を。同じ素材感を組み合わせると統一感が上がり、ぐっと印象アップにつながります。
TPOに合わせたセレクトが、印象アップにつながる
洋服選びですこし戸惑うのが「私だけ、気合い入りすぎていないかな」「場違いではないかな」ということ。不安があるとせっかくの機会も楽しめないですよね。
そこで考えてほしいのは、TPOです。
いくら落ち着いた印象を残したくても、昼間のカフェデートなのに、とろみ素材の服装とばっちりメイクだったらどうでしょうか。少し浮き気味になってしまいますし、夏場の強い味方・白Tシャツや黒Tシャツも、高級感のあるレストランでは、カジュアル感が出すぎてしまうもの。それだとどうしてもちぐはぐ感が出てしまいます。
どのスタイリングがその場にふさわしいか考えるのも、印象アップのためには大切だなと思います。
以前私は、スタイリストの方に「似合うかどうかも大切ですが、その場にふさわしいかがもっと大事」と教えていただきました。
地方局での勤務では、自分で基本的に衣装を揃えないといけないのですが、その言葉を参考に取材先や場所に合わせています。たとえば、シフォン素材のワンピースやハイヒールは普段の仕事では問題ないとしても、アナウンサーが農家の取材に行くのには適していません。
皆さんもデートや婚活の際には、どんな場所でどの時間帯に合うかを考えた上で、ファッションをセレクトしましょう。
仕事後に会うときは、あまり冒険はできないかもしれませんが、例えばジャケットひとつでも明るめの色や、ノーカラーのもの、触り心地のよさそうなカーディガンを一枚アイテムとしてもっておくと、華やかさが演出でき、品よくまとまるのでおすすめです。
カジュアルなバルなどの食事デートの時は、ハイカウンターに座る機会もあると思います。座った時にボディラインが出やすい素材のものより、自然と足元を閉じられるロングのタイトスカートやハリ感のある素材を選ぶと安心。そのときは、ハンカチも膝の上におくのを忘れずに。スマートで上品な印象を与えることができますよ。
そしてTPOに加えて、「相手がどんなタイプなのか」考えた上で服装を選ぶことも忘れずに。
初対面の時は相手のタイプまで詳しくわからないかもしれませんが、マッチングアプリでの出会いだったとしても、相手の職業や写真を見れば、どんなスタイルか想像はできるはず。
どんなイメージで自分を見てもらいたいのか。相手の普段のスタイルはどんなものなのか。一緒に行くお店はどんなところなのか。いろんな想像をしながら、アイテム選びを楽しんでくださいね!
次回は… 好感度アップのメイク術をご紹介します。お楽しみに!
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29