このシリーズでは、女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をご紹介。
今回お伝えするのは、緊張してしまった時の対処法。
婚活中の女性であれば、初対面の男性と話す機会も多いでしょう。また、素敵だと思っていた男性と突然二人きりになって焦ってしまうこともあるかもしれません。
突如訪れる緊張。そんなシーンでも緊張をほぐす方法や会話のポイントをお伝えします。
前回までの記事はコチラ>>「女子アナ流! イメージアップの秘訣」
人は誰でも緊張する
まず、緊張は誰でもするということを覚えておいてください。
一般的に男性より女性のほうが防衛本能が強いゆえに、「緊張しやすい」生き物なんだそう。緊張というのは基礎本能なので、心配しないでください。
また、こちらの記事も参考にしてくださいね。▶︎デートや合コンで「口下手な人」に試してほしい!女子アナが実践している『魔法の1秒』とは?
誰しもが緊張する…といっても、婚活やデートなどでは、できるだけリラックスして乗り切りたいところ。ではどうしたら良いのか、3つのステップをお伝えします!
- 体をほぐす
- 事前準備を怠らない!
- 相手に「よく見られたい」という意識をやめる
緊張をほぐすために一番重要なのは、筋肉を緩めることです。
身体が固まってしまうと動作がぎこちなくなるばかりでなく、表情筋が硬くなってしまい、余計に話しにくくなってしまいます。
表情筋が固まる…というのがイメージしにくい方は、朝の起き抜けを思い出してみてください。
なんだか表情がしゃきっとしないし、思うように顔が動かない…なんてことがあるはずです。それが表情筋が固まっている状態。
ここぞという場面では、身体を軽くほぐしてから挑むことを心がけてください。
ちょっとお化粧室の中で背伸びをしてみるとか、肩を上下させ、まわしてみたりするのも効果的。ポイントは全身の力を抜くことです。
もし、顔がこわばっていると思ったら、表情筋を和らげる「あいうえお体操」と「舌回し」がおすすめ。「あいうえお体操」は、50音を大げさなくらいやってみること。家を出る前にやっておきましょう。
気持ちに余裕があれば「舌回し」もするのがベター。これは、舌で口の中をマッサージするように動かすことです。特に頬の部分は念入りに。やりづらい場合は、飴玉を口内にまんべんなく押し当てるのもOK。毎日やると小顔効果にもなるのでぜひ試してみてくださいね。
Step2. 事前準備を怠らない!
メッセージや通話を繰り返したとしても、知らない人に会うときに緊張するのは当然です。緊張のあまり、「初めまして」の後に何を話せば良いかわからなくなってしまう人も多いでしょう。
そこで、会話のネタを事前準備しておくのがおすすめです。相手のプロフィールやメッセージの内容から、どんなことを聞きたいか、話したいか内容を決めておくことで、落ち着いて会話することができます。
事前に準備をしておくことで、「噛む」ことも防止できます。緊張しているとどうしても、「噛む」→「焦る」→「何を話しているのかわからなくなる」…という負のスパイラルに陥ってしまうもの。
実はこの負のスパイラルについては、私も日時を鮮明に覚えているほど苦い経験があります。
以前、ニュース番組で原稿をとちりまくった日があったのです。あまりにもできなかったので落ち込んでいたところ、上司に呼び出されました。
「なんでこんなに噛んだと思う?」と尋ねられ、「緊張したからだと思います」と答えた私に、上司はこう言いました。
「じゃあ、準備が全然たりないということだ」。
この苦〜い経験のときにいただいた指導は、本当に的を射ているな…と痛感し、今も大事にしています。
緊張するのがわかっていたら、予め準備をしておくのです。
会話が途切れた時の話題を用意しておくのがおすすめですが、どうしても切り抜けられない時は、一言断って化粧室に立ち、一息ついて気持ちを入れ替えましょう。
自分の心にゆとりをもてるようにすると、安心して相手との会話に臨めるようになりますよ。
Step3. 相手に「よく見られたい」という意識をやめる
身体をほぐした。準備も万端だし、スムーズに会話もできた。…あれ? でも、なんだか手ごたえがない…?
これって、婚活あるある。なんなら就職活動でも、似たような思いをした記憶がある方もいるかもしれません。
男女逆のパターンでもよくあるのが、こんなケースです。
相手の男性が気持ちよくスムーズに話している間に、気づけば時間が過ぎてしまいお開きになってしまったデート。
この場合、男性側は「うまく話せた!いい雰囲気だった」と満足していますが、女性側は「よく話す人で、こちらの話ができなかった…私に興味ないんだろうな」と思ってしまう…というもったいない結末。こうなってしまう一番の原因は、「よく見せたい」という「独りよがり」の会話をしていることが大半です。
やっぱり誰でも、いい自分を見せたいですよね。ただそうするとカッコつけてしまうし、気のきいたことを言わなきゃと力が入ってしまう。その結果、相手の話すタイミングを奪って話し続けてしまうこともあります。
なので、緊張するときは少し開き直って、「やっぱり、緊張しますね!」とか「恥ずかしいですね…」なんてちょっと照れながら言うと、「かわいらしさ」も演出できて好印象になります。
ちなみに私も、インタビュー前に緊張している相手には「緊張しますよね…? 私も緊張してます」と伝えると、一気に場がなごむことがあります。
「良いところを見せたい」というのは素敵な乙女心ではありますが、適度にリラックスした方が自然な笑顔が引き出されるもの。気負わず楽しいデートを過ごしてくださいね。
◆
いかがでしたか? デートでの緊張を緩和させるにはある程度「慣れる」ことも大切なので、なかなかうまくいかないという方は、まずは場数を踏みましょう。
そして、今回紹介した3つのステップを試してみてください。せっかくのデートですから、緊張しすぎず、自分らしく楽しむようにしてみてくださいね。
次は話し上手・聞き上手になるためのポイントをお伝えします。
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29