女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をシリーズで紹介する今回の企画。
第2回は、どうしても緊張してしまいがちな人に伝えたい「緊張がほぐれる魔法の1秒」の使い方です。恋愛面だけでなくビジネススキルにも応用できるのでぜひチャレンジしてください！
前回の記事はコチラ＞ 女子アナ直伝！初デートの「たった3秒で相手の心を掴む」方法とは
第2回「緊張をほぐす魔法の1秒」
「あ…どうしよう」ドキドキしてしまうのはなぜ？
あなたが緊張してしまうのは、どんな場面でしょうか？
恋愛であれば、初対面の相手と会話をする場面や、好みのタイプや素敵だと感じる人と話す場面、合コンで自分の自己紹介のターンがきたとき…etc。もしくは恋愛以外で、会議で発言したりプレゼンする時、面接や面談など。それぞれのシーンを思い浮かべてみてください。
そんな時、皆さんは今までどうやって緊張をほぐしてきたのでしょうか。
手に「人」を書くなどのおまじないをやってみる、音楽でリラックスをする、「気合いだ！」と自分自身に言い聞かせるなど、きっとそれぞれに対策をしてきたかと思います。
ただ恋愛の場面だと、事前の気持ちの持ちようだけでは対処できない場合もあるかと思います。ふいに現れた人がタイプど真ん中だったり、味わったことのない空気感や不慣れなシチュエーションにおじけづいてしまい、想定外の緊張が走った経験は、誰にでもあるのではないでしょうか？
こうした場面でなぜ緊張してしまうのか。その理由を紐解くと、「相手の意識が自分だけに向いている」という状態が背景にあります。
この状況下では多くのケースで「相手とうまく話さなきゃ」というプレッシャーが生まれやすくなります。そこで今回は、このプレッシャーに打ち勝つ方法をご紹介します。
「相手の意識がこちらに向いている、なんとかしなくては…」と焦った時、どうすれば良いのでしょうか。まずは自分自身の緊張状態を和らげる方法を2つご紹介します。
緊張を和らげる方法①「1秒間」でオープンマインドのセットをする。
人は緊張すると、何を話せばいいかわからなくなってしまうことがあります。そこで、不意に声をかけられたときや初対面のときに試していただきたいのが、「1秒間」を使って「オープンマインドの準備をする」という方法です。
オープンマインドというと「急に心を開くなんて難しい！」と感じる方もいるかと思うのですが、オープンマインドといっても、物理的に身体を向けるだけでOKです。
例えば、一呼吸おいてから相手に対して身体ごと向き直したり、軽く会釈などをして顔をしっかりあげてみましょう。この時に、自分の中の「話すぞ！スイッチ」を押してあげてください。
緊張すると恥ずかしさが勝って、身体が縮こまると同時に心も閉じてしまうもの。まずは、これから話す相手に身体をしっかり向けてオープンマインドの状態をつくる。これが緊張をほぐす第一歩です。
緊張を和らげる方法② アイスブレイククエスチョンの準備をする。
2つ目の方法は、どんな時でも使える話題や質問を2、3個用意して練習しておくことです。
相手の服装や、パーソナルなこと、デートの待ち合わせの時なら天気や交通手段など…他愛のないことでいいので、2、3個、相手に投げかける言葉を用意しておくのも緊張を和らげる方法の一つ。
相手に答えてもらうことで、いったんは「何を話していいかわからない」状態を回避できますし、ありがちな「嫌な間」を埋めることができます。
はじめはいいけれど…このままでは不安。そんな時は、一石二鳥の方法で解決
緊張を和らげる方法③ “相手に委ねる”魔法の1秒
とは言っても、自分から話し始めるのはどうしても不安…という人もいるはず。
その場合は、「1秒待つ」ことを実践してみてほしいのです。会話がなくなってしまったな、何から話そうか…と困ったら、自分は黙って相手に次の会話を委ねてしまうのです。すると案外、相手が話を続けてくれたり、反対に「聞き上手だな」という好印象を与える効果もあります。
実はこれ、アナウンサーの私が取材中に相手の話を掘り下げる時にやる方法。相手の話が終わりそうなとき、「もう少し話をそのまま進めてもらいたいな」と感じたら、あえて相槌もそこそこに、「(まだ続きがありますよね)」という表情をすると、続きを話してくれることが多いです。（時たま、圧のように感じさせているのではと内心ドキドキすることもあります…。）
ただし！これをサービス精神旺盛な人にやってしまうと、話が永遠に終わらないなんてこともありえるので、やるタイミングは見計らうことをおすすめしますが…。話題を探す時間も作れるので、ぜひチャレンジしてもらいたいなと思います。
人は、会話がなくなると焦って「何か続けなくては…」と思うものです。相手も黙ってしまったということは、きっとお互いが「緊張している」状態なので、「なんだか緊張しますね」と素直に想いを口にするのもいいかもしれません。そこで気持ちが通じれば、一気になごむムードにもなるチャンスですよ。
デートや合コンにおいての緊張は、相手への好意や期待から生まれるもの。そうすると無意識のうちに「いいところを見てもらいたい」と少し力がこもってしまうことが起こります。
一番注意したいのは、自分のペースが乱れて会話を楽しめなくなってしまうこと。それはとてももったいないですよね。
あなたが緊張してしまうのは、目の前にいる相手と「きちんと向き合いたい」と思う気持ちの表れであり、素敵なことだと思います。だからこそ、
自分のペースを整えるために「1秒」間をおいてみる。そして、相手のペースを知るために「1秒」待ってみる。
うまく使いわけながら、自分と相手を「知り合う」時間を楽しんでみてくださいね。
次回は…ライバルに差をつける！？ 好感度アップのふるまい＆見せ方をご紹介します。お楽しみに！
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram： @fumiko.miyazaki29
