結婚はもとより婚活とは、人生における非常に重要なイベントの1つです。
生涯の伴侶を見つけることは、新たな人生の幕開け。
さらに、そこから長く幸せな結婚生活がスタートします。
しかし、これから結婚する、結婚を前提にお付き合いできる相手を探している人は、重要なあまり「さまざまな確度から相手を見なければ!」と意気込んで、疲れてしまいますよね。
この記事では、結婚してから後悔しないための見極めと心得をお伝えします。
結婚を後悔した諸先輩方からの知恵・助言を参考に、素敵な結婚生活を送るヒントを掴んでください。
これから婚活を開始する・相手がいて結婚を意識しているという人は必見です。
1.男女別!結婚を後悔した辛い8つの理由とは
目次
まずは、既婚者が結婚を後悔した理由について見ていきましょう。
結婚後の生活や、家事育児に対する不満など、後悔を感じる項目は男女とも同じです。
しかし、具体的な不満の内容には違いがありました。
あなたが想像している未来に、当てはまるものはあるでしょうか?
理由は8つずつで、種類ごとにゾーニングすると大きく5つのタイプにわかれます。
男と女で違いがある|結婚を後悔した理由一覧
理由の分類 | 男性側の後悔した理由 | 女性側の後悔した理由 |
義実家・嫁姑 | 自分の実家と嫁が不仲 | 夫がマザコン・シスコン |
家事・育児 | 家事のクオリティがいまいち 妻の要望が多く面倒くさい 料理が不味い | 家事を手伝ってくれない 子育てに協力してくれない 夫の世話が苦痛 |
結婚して初めて直面する問題 | 妻が専業主婦になり働かない 妻が女から母親になってしまった | 結婚後に夫の態度が変わった 夫の稼ぎが少ない |
自由の阻害 | 時間とお金が自由じゃなくなった | 仕事に理解を示してくれない |
過去の恋愛遍歴 | 元カノと比較してしまう | 元カレと比較してしまう |
男女がそれぞれ苛立ちや不満を感じた局面は、似たような場面です。
しかし、内容や不満の感じ方に差があることがわかります。
例えば、義実家・嫁姑問題を例に見ていきましょう。
書き込みを見ていると、男性側は自分以外の家族が不仲なことに困っているケースが多いです。
女性側は、夫が自分の味方にならないことに腹を立てています。これは、自分や相手がどういった場面に後悔を感じているかで、必要となる対策は変わりますよね。
まずは、あなたの気持ちを整理してください。
感情的にならず、冷静に見つめてみることで思わぬ打開策を見つけられます。
では、どうすれば良いのかも一緒に見ていきましょう。
5.結婚を後悔して離婚したいと考えたときにできること
続いては結婚を後悔した理由を分類し、対策方法について検討しましょう。
自分で解決できる方法、相手と向き合う方法、前提から考え直す3つの方法があります。
- 後悔しても仕方がない問題 ・・・自分で解決できる方法
- 話し合いで乗り切るしかない問題 ・・・相手と向き合う方法
- 婚活・結婚前に心構えを改める問題 ・・・前提から考え直す方法
後悔した理由の分類をヒントに、結婚を後悔しないための対策を考えていきましょう。
(1)後悔しても仕方がない問題
まず、自分ではどうにもできない理由が義実家・嫁姑問題です。
結婚する相手の家族構成、長男や一人っ子といった兄弟構成は変えられません。しかし、これらの問題を解決する唯一の方法があります。
それは、「あなたの考え方をアップデートする」という方法です。
もし、義母や義父との性格が合わないと感じた時、「義母や義父の考えに合わせるか」「自己主張を貫いて距離を置くか」と極端に考える必要はありません。
よくあるトラブルは、「長男であれば家を継ぐことや、義両親の介護が嫁の仕事と考える両親世代」と、「嫁に入った」という意識はなく、通勤に便利な場所に住まいを構えたいと考える妻世代との考え方の違いです。
これらの問題を解決する際に、「あなたの考え方をアップデートする」方法とは、義両親世代の価値観を知る事。
それらの背景を知らないと頭ごなしに生き方を強制されるような不自由さを感じますが、それが義母が生きてきた人生です。
その上で、あなたの夫を生み育ててくれた義母に感謝をし、「理解はするけど私は私の人生を大切にしたい」と、自分に正直でいる事を選択するのも1つでしょう。
相手を尊重し、思いやった上での選択や発言を心掛ければ、条件に従う以外の方法でも良好な関係を築いていく事ができます。
義両親は、あなたの大切な人を育ててくれた人であることには変わりないので、「嫁姑問題」という見えない恐怖から苦手意識を持つのではなく、心を開いて向き合ってみることをお勧めします。
話し合いで乗り切るしかない問題
家事・育児、結婚して初めて直面する問題や自由の阻害など、話し合いで乗り切るしかないものもあります。
これらの問題を乗り越えるには、パートナーとしっかりと向き合い、話し合いを重ねることが重要です。
例えば、家事や育児を誰がするのかは、「女性がするもの」と考えている人もいれば、「夫婦で協力して半々ぐらいにこなすべき」と考えている人もいます。
「収入が少ない方」「働く時間が短い方」が積極的にこなすべき、と考える人もいるかもしれません。
このように、「価値観」とは、育った環境によっても大きく違い、また身近な結婚している友人からの情報によってもバイアス(先入観や思考や判断に偏りが見られること)がかかります。
また、どちらかが専業主婦(夫)になるなら、家事育児は100%専業主婦(夫)がやるものだ、と考えている人も存在します。
子供が生まれるまでは何とか成立しても、子育てをしながら家事を同時進行で行うことは困難です。
こうした結婚当初によくある問題の原因は、「お互いの価値観(何を当たり前と感じるか)のすり合わせができない」ことにあります。
逆に言えば、相手の価値観を知り、あなたの価値観を伝え、話し合いで2人の価値観を一緒に作っていく事ができれば、乗り越えていける問題なのです。
どちらか一方の価値観に合わせる事や、自分を押し殺して我慢する事は健全な夫婦関係ではありません。
しっかりと自分の考えを伝えると共に、相手の価値観が自分と違っていてもまずは受け入れる器を持ちましょう。
そこから、二人で新しい価値観を作っていってください。
何か問題があればその都度、夫婦で話し合いましょう。
婚活・結婚前に心構えを改める問題
自分の自由が減る、過去の恋愛が忘れられず結婚を後悔する人は、まずは自分と向き合う必要があるでしょう。
結婚すれば、自由に使える時間やお金は必ず減ります。でもその代わりに家族を持つ幸せが手に入るのです。
この自由と幸せが天秤にかけられているうちは、焦って結婚をする必要はありません。
また、恋愛の傷は恋愛でしか治らないとも言うため、次のステップに向かうために恋愛をする人もいます。過去の恋人と比べているうちは、相手のことを本気で考えられていません。
自分はどうして婚活するのか、結婚して何がしたいのかを今一度考えましょう。
例えば、「周りがみんなするから自分もしなくては」と考えたり、「親が心配するから」など、自分の人生のためではなく「誰かの人生のために生きている」なら、上手くいっている時は良いけど、そうじゃないときは誰かのせいになってしまいます。
他にも、「結婚すること」自体が目的になってしまっていると、幸せを感じる瞬間がどこにあるか判断がつきにくいです。
「結婚してどうなりたいのか」と自分に問いかけ、素直に気持ちにしてみてください。
3.結婚を後悔しないために付き合う前段階での見極めはできる?
では、結婚を後悔しないために、付き合う前にできることはあるのでしょうか?
付き合う前段階で、相手を見極めるべきポイントを整理しました。
- パートナーの両親の価値観を知ること
- パートナーの家事・育児・夫婦関係の価値観を知ること
価値観を知り、「自分とは合わないから難しい」と尚早に判断をするのはもったいないです。
あなたの価値観を伝えた時のパートナーの反応を知り、「二人で新しい価値観を作っていける相手か」という事を見極めることが何よりも重要だという事を忘れないでくださいね。
価値観は違って当然。
大事なのは、「一緒に作っていける人か」です。
一緒に確認していきましょう。
パートナーの両親の価値観を知ること
まずは、パートナーの両親の価値観を知りましょう。
なぜなら、両親が今まで生きてきた人生の経験は、あなたとは違う答えを導き出せる経験や道程を経て、自身が正しいと思っている価値観を持っているはずだからです。
まずは歩み寄り、価値観を知ってからでも「合うか・合わないか」の判断はいつでもできますよね。
価値観は人それぞれ。誰にも否定することはできません。そして、価値観に相違があればお互いの意見が衝突することはあるでしょう。
例えば、両親が「親として子供夫婦に望むこと」を伝えてきたとしても、あなたの価値観が違えば「こうした方が良いのではないか」という意見を持つことがありますよね。
つまり、価値観は人それぞれなので「違って当たり前」です。
もしかしたら、熟練の経験からとても助かるアドバイスを貰えるかもしれません。辛いときには、そっと寄り添い乗り越える方法を伝えてもらえることも。
なので、両親の価値観を知ることからスタートしてみてはどうでしょうか。。その後でも、「合わない」と判断することはできるはずです。
家事・育児問題は話し合えるか余地を探る
次に、家事・育児問題は、根本的に話し合いの余地が相手にあるか見極めましょう。
たとえば、妻から夫に持ち掛けた話し合いで、新たに家事の分担が決まったとします。
この場合、夫が妻の意見に折れる形で家事を受け入れたことになります。
しかし、それが相手にとっての負担が大きく、お互いに譲れない問題へと発展してしまったときに、第3の案が見つけられる2人かという事が重要です。
この場合、お互いに家事の分担が負担になってしまうのであれば、家事をアウトソーシングすることも1つの選択です。
結婚生活を送る中で、意見の食い違いや、どうしてもお互いに譲れない問題が発生するのは当たり前です。
そんな時に、第3の案を話し合える相手かということはとても重要です。
4.育った環境が違う夫婦だからこそ意見交換が大切!
夫婦とは言え、元はと言えば育った生活環境の違う赤の他人です。
考え方に違いが出ることはなんら問題ではありません。
大事なのは違いが出た際に、真剣に話し合って夫婦で解決できるかどうかです。
- 結婚して初めて直面する問題は事前の備えを
- 自由や過去の恋愛に縛られるなら一呼吸おこう
意見の食い違いは出る前提で、考えうる対策を講じておきましょう。
結婚して初めて直面する問題には事前の備えを
寝食をともにすることで、結婚後初めて見えてくる問題があります。
洗濯物の片付け方や、料理の味付けなどそれらは非常に些細なものです。しかし、些細なものであっても蓄積されたストレスとなったという話は、意外に多いこと。
思った以上に相手の素が見えて、それに嫌気がさす場面もあるでしょう。
ですが、夫婦とは育った環境の違う赤の他人同士ですので、価値観や生活スタイルの違いはあって当然です。
なので、大切なのが話し合いの収集がつかないときに、どうやって話を終わらせるかです。
- 喧嘩後は1日程度は自由時間を取る
- 実家で冷静になるまでの期間を設ける
- お互いが熱くなったら第三者を交える
など、喧嘩の仲直りルールのように、夫婦で折り合いをつける独自ルールを設けておきましょう。
自由や過去の恋愛に縛られるなら一呼吸おこう
まだ自由に遊びたい、前の恋人が忘れられないなら急いで結婚する必要はありません。
しっかりと自身の気持ちが固まり、相手のことを見れるようになるまで待ちましょう。
それでも年齢や子育てを考えて、結婚を急ぎたいと考えることもあります。
もし子供を持ちたいのであればなおさら、「まだ自由に遊びたい」「前の恋人が忘れられない」というような気持ちがあれば、冷静になって深く考えることが必要です。
- 自分が幸せになれるか?
- パートナーを幸せにできるか?
- 子供を幸せにできるか?
よく考えてから慎重に判断してください。
5.結婚を後悔して離婚したいと考えたときにできること
結婚生活10年以上の方に、離婚を考えたことがあるかのアンケートでは、2人に1人が「ある」と回答しています。
それでも、「すでに離婚の意志を固めている」という人は3.8%しかおらず、「離婚したい」と思った気持ちは過去のものとなり、結婚関係を継続させているのです。
この項目では、離婚を考えた後、どのように考えてみると良いかを整理しました。
結婚をしたぐらい強い絆で結ばれた2人ですから、勢いで離婚してしまう前に以下のようなことを考えてみましょう。
- 結婚によって得られたメリットを冷静に見つめる
- 家での家族関係だけに目を向けない工夫をする
それでも「やっぱり離婚したい」と考えが変わらないとき、離婚を選択するのはいつでもできます。
大事なのは、あなたが幸せかどうかなので、「何が何でも結婚生活を継続しなくてはいけない」と思い込む必要もないです。
ただ、上記のような努力をする前に合わないから離婚、という考えでは結婚生活は続かないので、解決策についても考えてみましょう。
離婚という解決策ではなく、考え方や暮らし方を変えてみましょう。
結婚によって得られたメリットを冷静に見つめる
結婚に後悔して離婚を考えた際は、まず、結婚した今の生活を冷静に分析しましょう。
生活の安定や、孤独感の解消など、何かしら結婚によって得られたメリットがあるはずです。
そのメリットは、おそらく結婚生活を継続しないことには続かないでしょう。
離婚したい気持ちが渦巻いても、いったん冷静にご自身の生活環境を見つめ直してください。
メリットが大きい場合、一時の気持ちだけで離婚するのは賢明な判断とは言えません。
家での家族関係だけに目を向けない工夫をする
自身の関心ごとが限定されればされるほど、視野は狭くなります。
家族や夫婦関係にしか目が行っていないと、自分も相手もしんどくなるのは目に見えているのです。
家庭だけに引きこもらず、外のコミュニティに積極的に属するようにしましょう。
衣食住が叶うだけでも、それは安心して暮らせる家です。
精神的な拠点を家以外の場所に設けることで、結婚後の後悔に悩まされにくくなります。
【参考】知恵袋でもお馴染み?!結婚にまつわる名言
最後に、結婚したことを後悔しないための心得として、偉人の名言を紹介します。
- 結婚はしてもしなくても後悔する
- 夫婦になっても相手を思いやる気持ちが大切
- 何があっても心のゆとりを忘れずに
一切後悔のない、完璧な結婚はありません。
関係性が崩れそうな時に立て直せるヒントを、名言から学びましょう。
結婚はしてもしなくても後悔する
1つ目の名言は、デンマークの哲学者セーレン・キェルケゴールの言葉です。
結婚したまえ、君は後悔するだろう。
結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。キルケゴール
ないものねだりをしてしまう人の性を、上手く表現しています。
結婚をすべきかどうか、迷っている人の心に問いかける名言です。
夫婦になっても相手を思いやる気持ちが大事
続いては日本の大御所俳優、美輪明宏の名言です。
夫婦の相性は人それぞれ。
同じ目的を持ち、同士のような関係の夫婦は深い絆で結ばれている。
結婚することで、男女の関係性は恋人から家族へと移り変わっていきます。
しかし、どれだけ近い間柄となっても、相手を尊重する気持ちは忘れてはいけません。
何かあっても許す心のゆとりを忘れずに
最後はイギリスの協会人であり歴史家の、トーマス・フラーの名言です。
結婚前には両目を大きく開いて見よ。
結婚してからは片目を閉じよ。
この言葉は、聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。
夫婦とは言え、意見や価値観には必ず違いが出ます。
相手との違いを楽しめるような、大きな心を持って相手に接しましょう。
まとめ
結婚して後悔した理由を基に、後悔しないために付き合う前からできること、夫婦になってからもできることを見てきました。
後悔したポイントを詳しく分析することで、対策を考えることはできます。
カッとなった、違和感があった場合でもまずはその問題が自分で解決できるものなのかを見極めましょう。