このシリーズでは、女子アナ・宮崎文子が、これまでの経験から学んだ話し方のポイントや、さまざまな人と会ってきた経験から見つけた「イメージアップ」の秘訣をご紹介。今回は、「聞き上手になる方法」をお伝えしていきます。
デートでいろんな話をして、「楽しかったし、今日は手応えがあった」と感じていたのに、なぜか2回目につながらなかった…。そんなことがあった時はもしかしたら、「自分が話して楽しかっただけ」という可能性も…。
他の人と差をつけ、「また一緒にいたい」と思ってもらえるように、「聞き上手のスキル」を磨きましょう!
前回までの記事はコチラ>>「女子アナ流! イメージアップの秘訣」
とにもかくにも「質問力」を磨く!
目次
さて、突然ですがみなさんは今日、会話相手にどんな質問をしましたか?
質問力を磨くことは、コミュニケーション上手になるための大切なポイント。
そして会話の中で質問をする場合は、会話の幅を広げる「クローズドクエスチョン」と会話を深堀する「オープンクエスチョン」を駆使するのが大切です。
「聞き上手」な人はこの2つを使い分けるのがとても上手。ではこの「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」がどんなものかみていきましょう。。
▶︎女子アナ直伝!初デートの「たった3秒で相手の心を掴む」方法とは
「聞き上手」の女子アナが実践している3つのテクニック
「クローズドクエスチョン」は、考えなくてもすぐ答えが出てきやすいものや「Yes or No」で答えられる質問のこと。
「お昼食べた?」「顔色悪くない?大丈夫?」「先週公開した〇〇観た?」
などがその例です。とある聞き上手な女子アナは、とにかくこのクローズドクエスチョンのテンポ感が秀逸。日ごろからカメラマンや音声さん、取材先などと「はじめまして」のチームで動くことが多い中、移動中などにこのクローズドクエスチョンを上手に使い、一気に相手との距離を縮めていきます。
デートの場面でクローズドクエスチョンを使うことは、相手から簡潔な情報を引き出し、会話をスムーズに進めたり、具体的な情報を得るために役立ちます。
②相手を深堀りできる!「オープンクエスチョン」
「オープンクエスチョン」は「5W1H」の要素を加えた質問のこと。
「休日は何して過ごしている?」「旅行はこれまでどんなところに行ったの?」「その映画に惹かれたきっかけは?」など。
こうした質問を挟むことで、相手に話す機会を提供し、その人の考えや感情を深く理解するのに役立ちます。
相手が自分自身を表現し、会話がより意味のあるものになるでしょう。また、オープンクエスチョンは相手に自分の意見や価値観について伝えるチャンス。共感や理解を深めるのにも役立ちます。
デートの際におすすめなのは、「初恋の話聞かせて下さい!」です。
初恋というのは、大概の人にとって過去の甘酸っぱい良い思い出になっているケースが多いです。場合によっては、当時のドキドキを思い出してちょっとした錯覚が起き、吊り橋効果が狙えるという研究もあるとか。
恋愛の話に踏み込むのは、抵抗がある人もいるかもしれませんが、相手の傾向や好みを知るチャンスなのでぜひトライしてみてくださいね!
息を吸うタイミングに注意!心地いい会話の間合いを掴む
話を聞いている時には、質問を考えながら話を聞くことが大切です。そして、質問をする時には相手の話す邪魔にならないようにすることが重要です。
なので、相手の呼吸も感じながら話を聞くようにしましょう。
人は息を吸っている時は話せないですから、質問だけでなく相槌も、相手が息を吸ってるタイミングで打つといいと思います。相手がまだ話し続けたいかどうかは3秒待てばわかります。これを私は「魔法の3秒」と言っているのですが、3秒待つだけで心地い会話の間合いを作ることができるので、ぜひやってみてください。
呼吸を無視して、自分の感情のままに相づちをうったり、質問を投げ返してしまったりすると、うっかり双方が一緒に話し出してしまう「お見合い」になってしまうため注意してくださいね!
また、人の話を聞いているとつい自分も話したくなり、自分の話にしてしまいがち。女性同士の会話でたまに相手の話を自分の話にすり替えて話してしまう人に会ったことはないでしょうか? そんなに気持ちいいものではありませんよね。
相手の話題にとても共感できて盛り上がれそうであれば、あいのを手をすぐさま入れて自分の話に持っていくのではなく、一度相手が話し終わるまで待つか、「あなたはどう?」と話のターンが来た時を狙って話すのがおすすめです。そうすることで好感度も上がりますし、二人の会話にリズムも生まれます。
「聞き上手」の女子アナが実践している3つのテクニック
最後に少しだけ、「聞き上手」と印象づけられる3つのテクニックをお伝えします。
①アクティブリスニング
無駄な思考や他のことに気を取られず、相手の話に集中して聞くことが重要です。聞き手としての姿勢を意識的に持つことがポイント。話す相手に注意を向け、興味を持って聞くことと、相手の話に集中し、無駄な思考や他のことに気を取られないようにしてください。
②目を合わせる/体を向ける
適度に相手の目を見て話を聞くことは、相手に対する注意と興味を示す方法です。ただし、相手を圧迫しないように注意しましょう。
例えば、一般的に「腕を組みながら話を聞く」というのは、「拒否」や「納得がいかない」などネガティブな印象を与える、閉ざされたジェスチャー。逆に腕を開いたり少し身を乗り出して話をきくなどのジェスチャーを使うことで、相手に対する受け入れの態度を示すことができます。
携帯を見ながら話されたら「聞いてもらえてないんだな…」と思いますよね。相手へのマナー違反にもなるので、目を合わせたり、身体を向けたりして聞いている姿勢を表してくださいね!
③共感する
感情や立場に共感し、共感の意思を示すことは、信頼を築くのに役立ちます。相手の話に共感することで、より深い結びつきを作ることができます。共感しにくいときもあるかもしれませんが、「こういう考え方もあるんだな」という意識で聞いて、真っ向から否定することだけは避けてください!
◆
いかがでしたか? 自分では相手の話を聞いているつもりでも、相手からはそう見えているとは限りません。意識をして「聞く動作」をしないと、相手には「つまらないのかな…」と捉えられてしまうことも。
せっかくのデートの機会を無駄にしないためにも、しっかり「聞ける女子」になって相手に特別な存在をアピールしましょう!
次回は「ワンステップ踏み出す!? 聞き上手を目指すときに気を付けたいこと」をお伝えします。
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この記事を書いた人
早稲田大学教育学部卒。ミステリーハンターに憧れテレビの世界に飛び込み、地方NHK局のニュースキャスターを経て、現在はテレビ朝日をはじめとした在京局でリポーターとして活動中。著名人から金メダリスト、実業家まで年間200人にも及ぶ取材経験を活かし、対話スキルに関するコラムを発信。
Instagram: @fumiko.miyazaki29