合コンや婚活パーティーのような従来の“出会いの場”に行かなくても、たくさんの人と出会うことができるマッチングアプリ。気軽に利用することができ、まさに今の時代にピッタリの婚活手段といえるでしょう。
しかし一方で、どんなに頑張ってもマッチングアプリの婚活がうまくいかず、頭を抱えている人も多いです。
本連載「マッチングアプリの掟」では、実際にマッチングアプリを使って婚活をしている人たちに登場していただきます。皆さんが実際に抱えている悩みに注目し、その解決方法を一緒に考えていきましょう。
前回の「マッチングアプリの掟」はコチラ>> 婚活に苦戦する、バツイチ子持ちの35歳男性。離婚理由をどこまで正直に言うべき?

マッチングアプリの婚活を成功させる秘訣とは?
<今週お話を聞かせてくれたのは…>
名前:優奈さん(仮名)35歳
職業:事務職
マッチングアプリ利用歴:4年
利用しているアプリ:Pairs(ペアーズ) Omiai
悩み:自分の年齢が上がるにつれて、マッチングしづらくなっている気がする
現在、35歳。マッチングアプリでのいいね!の数が減った気がする…!?
マッチングアプリは4年以上前から使用しており、ベテランの域だという優奈さん。ペアーズやOmiaiなどを中心に、5,6個のアプリを使ってきた経験があるそうです。
4年の間に、彼氏がいた時期もあったそうで、実際これまでにアプリで知り合って付き合った男性は2人。半年前に最後の彼氏と別れてしまい、再びマッチングアプリ婚活市場に戻ってきたそう。そんな優奈さんにはある悩みがあるといいます。
「年齢が上がるにつれて、いいね!の数や、マッチング率が下がっている気がするんです。アプリを使い始めた4年前は31歳で、アプリ上もまあまあモテていましたが、確実に年とともにウケが悪くなっているのを感じます。現在私は35歳。昔に比べてマッチングしにくくなっていて、かなり焦っています…」
年齢を重ねるにつれて結婚が難しくなるのではないか…という不安は、婚活をしていると直面する問題のひとつですよね。女性ばかりが抱える問題かと思われがちですが、実際は男性も同じです。
年齢は関係ない!と言いたいのは山々なのですが、あいにく統計などを見てみると、20代から30代、そして30代から40代…と年齢が上がるにつれて、結婚に至る人の割合がどんどん減っていくのが明らか。
しかし35歳以降の結婚も、40代の結婚も、全く不可能ではありませんし、これまで婚活に関する取材をしていく中で、年齢に関係なく実際に結婚していく人をたくさん見てきました。
「確かに私の周りにも、35歳を過ぎて結婚した知人は何人かいます。私は希望を持って大丈夫なんでしょうか…?」
悲観的になる必要はありませんが、現実を受け止めるのは大切です。既に述べたように、年齢が上がるにつれて結婚しにくくなるという統計結果が出ているのは事実なので、そこは把握しておくべきです。
“そのうちきっと素敵な人が現れて結婚できるでしょ…”とのんびり構えて婚活を続けていると、チャンスは永遠に訪れないですし、20代の時とまったく同じ感覚で婚活をしていると、思わぬ壁にぶち当たることがありますので注意してください。

30代女性が婚活を成功させる秘訣とは
「30代の婚活が20代より厳しいことは、もちろんわかっています。だからこそ焦っているんです。特にマッチングアプリの場合、基本的に年齢制限などがされていないので、20代の女性と同じ舞台で戦うことになりますよね。その時点でかなり不利だと思うのですが、どうすればうまくいくんでしょうか?」
優奈さんの話を聞いていてひとつ気になったのは、“20代より30代の方が魅力がない”という勘違いをしているように思えます。
年齢を重ねるにつれて婚活の状況が厳しくなる事実があるとは言いましたが、それは魅力がなくなっているという意味ではありません。
20代の魅力、30代には30代の魅力がそれぞれあるのです。ですから、35歳になった今の自分の魅力が何なのかをあらためて考えてください。
「そう言われてみると、私の場合は4年前からマッチングアプリを使っているのですが、もうずっとプロフィール欄の文章も変えておらず、何年も同じ内容にしていました」
何年経ってもPR文を更新せず、そのままにしているという人は意外と多いです。
しかし数年の間に人は様々な経験をしますし、例えば30歳過ぎの自分と、35歳の自分では、アピールポイントが全く違うはず。30代半ば以上なら、20代の頃にはなかった落ち着きや、良い意味での現実思考、そして豊富な経験という強みがあります。
仕事でそれなりのポジションにつき、毎日生き生きと働いているような人なら、仕事を前向きに楽しんでいることや、結婚した後も、家庭と仕事を夫婦で協力しながら互いに頑張っていきたいことなどをPR文に盛り込むことができます。
自立している女性が好きな男性や、夫婦で支えあって上を目指していきたいタイプの男性には間違いなくささるでしょう。
「確かに20代の頃と比較すると、今の方が仕事も楽しいし、経済的な基盤も整ってきました。以前は自分が未熟だった分、“結婚相手に支えてもらいたい”という思いが強かったのですが、今ではキャリアでの自信がついたぶん、結婚しても共働きで協力してやっていきたいと思っています。仕事を続けることに関しても理解のある男性がいいです」
結婚したらどのような家庭を築きたいかという理想像も、人によっては人生経験とともに変化します。現在の理想像をプロフィールの中でもきちんとアップデートして、“35歳の自分”を正々堂々と伝えてください。
相手に求める条件もアップデートすること
それでもやっぱり、昔に比べて“いいね!”の数が減ってしまったことが気になり、自信が持てない…というのであれば、自分自身が相手に求める条件を変えられないか、見つめ直してみましょう。
たとえば、それまで年上男性にはあまり興味がなかった場合でも、相手の希望年齢の上限を上げることで、チャンスが大きく広がることがあります。
出会いの数が明らかに減っていると思うようであれば、一度、自分の条件は厳しすぎないか、理想が高すぎないか、見つめ直してみましょう。20代の時とまったく同じ理想を抱いたまま、一歩も譲りたくない!と意地をはっていると、婚活に苦戦します。(そういう方が非常に多いです)
婚活を成功させるために大切なのは、前向きな気持ちで取り組むことです。
年齢を重ねたからといって悲観的になる必要は全くなく、現実を受け止めた上で、本来の自分の魅力が何なのかを見つめ直し、正々堂々とアピールしてください。
そして、自分の理想が高すぎないかを見つめ直すことも非常に重要です。なかなかマッチングしないという場合は、相手に求める条件の幅を広げ、より柔軟な姿勢で相手を受け入れる努力が必要です。
コチラの記事もチェック!>>>若さだけが武器じゃない!40代の婚活女性が身につけるべき3つの魅力
前回の「マッチングアプリの掟」はコチラ>> 婚活に苦戦する、バツイチ子持ちの35歳男性。離婚理由をどこまで正直に言うべき?