「彼はいつになったらプロポーズしてくれるんだろう…」。そんな不安を抱え、悶々と過ごしてはいませんか?
本連載では、「今付き合っている恋人に、どうしてもプロポーズさせたい」という読者のために、Palette編集長・小澤サチエが、10回にわたってコラムをお届けします。
“恋人にプロポーズさせた”女性たちの体験談をベースに、彼氏との関係を結婚に発展させるノウハウをご紹介。
恋人にプロポーズさせる10の方法とは? 今回は第三回をお届けします。
第二回の記事はコチラ→ 転勤やマンション更新…。男性が結婚したいと思うタイミングとは
恋人にプロポーズさせる10の方法 #3
結婚願望のない彼氏には、まずは“結婚生活の一コマ”を想像させる
「今はまだ結婚願望がそこまでない」「独身のままでも充実しているので、結婚するメリットを感じない」などと言う男性の話を聞いていると、結婚生活に対するイメージが全く抱けていないというケースが多いです。
具体的なイメージはない代わりに、「結婚したら自由がなくなりそう」「自分には結婚は向いていなそう」などのネガティブな決めつけが先行していたりします。
まだ結婚していないのですから具体的な未来が想像できないのは当然ではあるのですが、あまりにもイメージができていないと、結婚に対する希望も期待も湧いてきません。
そこで、わずかでも良いので「結婚したらこんな感じなのかな…?」という“結婚生活の一コマ”を彼にイメージさせることが第一歩です。
たとえば、仕事から帰ってきても一人ではなく、妻がいてくれる平日の夜や、二人で並んでテレビを見ながらのんびりと過ごす時間。あるいは一緒に協力して家事をする週末…。
そんなちょっとした“結婚生活の一コマ”を具体的にイメージさせ、その結果「結婚ってなんだか悪くなさそうだな」というポジティブな想像を抱かせることができたらこっちのもの。
温かくほっこりするような家庭や、二人で協力するからこそ得られる快適な暮らしなど、プラスの部分をイメージさせるのです。
彼氏に結婚を意識させるには、「家庭」をイメージさせる
交際中のカップルにはなくて、夫婦だけが持っているもの。それは「家庭」です。
ですから結婚を意識させるためには、家庭をイメージさせることがポイントです。
いつもお金をかけた外食デートばかりの二人だったら、たまには素朴なお家デートを挟んでみるのもよいでしょう。平日の夜しか会わないという二人だったら、週末の朝から一緒に過ごしてみてください。
また、最も家庭を意識させやすいのが、料理や家事です。
今や、家事は女性ばかりがやる時代ではなくなりました。無理をして女性だけが頑張るものではありません。
しかし仕事が忙しくて家のことがおざなりになっている男性や、料理が苦手でコンビニご飯ばかり続いている男性に、時に料理をふるまってあげることは決してマイナスにはならないはずです。
あるいは、二人で一緒に料理や家事に取り組むというのも良いと思います。お互いに忙しくても、結婚後は助け合いながら過ごしていくのだという未来がイメージできるでしょう。
逆に彼が料理男子や家事が趣味の男性なら、思い切って甘えてみるのも一つの手。
もし彼が誰かを喜ばせることに幸せを感じるタイプだったら、自分の料理を喜んで食べてくれる相手が近くにいることで、結婚に夢を抱くかもしれません。
胃袋を掴んで結婚した女性の話
私の友人にも、まさに“胃袋を掴んで結婚した”タイプの女性がいます。
彼が証券会社勤務で、とにかく激務。そのため食事はほとんどデリバリーかコンビニで、完全に栄養が偏った生活をしていたそうです。彼女も仕事はしていましたが、料理が趣味なので、彼の不健康な食生活を見かねて週に何度か手料理をふるまっていました。
彼自身、常に仕事に追われてばかりで、それまで結婚の“け”の字も口にすることはありませんでした。
ところがある日、彼がぽつりとこう呟いたそうです。「最近食事のバランスが良いからか、前より体調がよくなった気がする。いつもこんなご飯があったらなあ…」と。
彼女いわく、栄養士のようにバランスにこだわっていたわけでもなく、普通の家庭料理を作っていただけ。
本当に料理のおかげで彼の体調が良くなったかどうかはわかりませんが、それから程なくして彼から「結婚したい」と告げられました。
彼女の料理をきっかけに彼が「結婚してもこんな生活だったらいいなあ」と想像できたからだと言います。
よく「男性の胃袋を掴め」などとは言いますが、料理をした行動自体が勝因というより、彼にとって確実にプラスとなる結婚生活をイメージさせられたのがポイント。
料理はひとつの例に過ぎず、「彼女といると自分にとっていいことがある」と感じさせられれば、「結婚してもポジティブな未来が築けそう」と想像させられるかもしれません。
例えば、いつも仕事がハードで疲れているけれど、家に帰ると彼女の笑顔に癒されるとか、笑いが耐えず元気になれるなど、精神的な面で「一緒にいるといいことがある」と感じさせると良いでしょう。
素の自分でいられるような心地よさを感じさせる
記事の前半で、「家庭」をイメージさせることが重要だとお伝えしました。
外にいる時の自分と、家庭における自分が全く同じだという人はいないはず。おそらくほとんどの人が家の中ではくつろぎ、飾らずに素の自分でいられるのではないでしょうか。
彼にも、あなたと一緒にいる時にその心地よさを感じさせることができれば良いと思います。つまり“アットホームさ”の演出が重要なのです。
ここで誤解しないでいただきたいのですが、これは「とにかく家庭的になればいい」という意味ではありません。
もちろん家事が苦手な男性にとって、家庭的な女性によるサポートは確実にプラスに響きます。
ところが家での彼をサポートしようとするがあまり、あれもこれも世話を焼きすぎて、気づいたら「おかん」のような存在になっていた…などの失敗例もあります。
また、半同棲生活を始めたところ、新鮮味が早々に失われてしまい、気づけば一緒にいるときはいつもパジャマやメガネにすっぴん姿。結婚前にセックスレスになってしまったという話も聞きます。
実際に結婚すればパジャマもすっぴんも当たり前のことですが、結婚前に女性として見られなくなってしまうと、結婚に駒を進めるのは逆に難しくなります。
“アットホームさの演出”も度を越すと、“おかん”になってしまったり、女性として見られなくなってしまうので気をつけましょう。
目指すべきは、素敵な新婚夫婦のような関係です。
それでも彼氏がプロポーズをしてくれない場合は…
しかし中には、お家デートや料理などもさんざんやってきているけど、一向にプロポーズの気配がないという人もいると思います。
あるいは同棲しているのにタイミングを逃してしまっている人もいるかもしれません。
その場合は、結婚生活をイメージさせるためにもうひと工夫が必要。
例えば、彼が信頼している既婚者の友人がいれば、その友人夫婦と一緒に出かけてみたり、家族が集まるホームパーティーのような場に一緒に出かけることも効果的です。
幸せそうな既婚者たちの姿を見ているうちに、彼も“幸せな夫婦像”“理想の家族像”などのイメージを抱くようになる可能性があります。
子供好きの男性だったら、かわいい赤ちゃんなどを見るだけでも、「そろそろ家庭を持つのもいいかも」と感じることがあるようです。
恋人にプロポーズさせる方法その3: 彼に結婚生活をイメージさせる
以上、「恋人にプロポーズさせる方法」第3回では、彼に結婚生活をイメージさせ、「なんだか結婚って良さそう」と思わせるという手段をお伝えしました。
時には家で新婚夫婦のような時間を過ごしたりして、仕事がどんなに大変でも二人でいると安らげるような関係性の構築を目指し、「こんな妻がいたらいいなあ」と思わせられれば、プロポーズされる日も遠くないかもしれません。
次回予告: 「結婚にメリットを感じない」と主張する男性にプロポーズさせるには?
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この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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