彼女と結婚を考えているものの、いざプロポーズするとなると尻込みしてしまう…という男性は多いです。
もしかしたら、シャイな男性や面倒くさがりな男性の場合は「かしこまったプロポーズなんて必要ないのでは?」と考え、プロポーズしないつもりの人もいるかもしれません。
あるいはプロポーズのタイミングを逃したまま、結婚の準備だけがどんどん進んでいるという方もいるでしょう。
実際に女性は、どのくらいプロポーズを求めているのでしょうか。プロポーズがなかった妻の本音とは…?
プロポーズはするべきなのか。実際どのくらいの人がしているの!?
ドラマなどを見ていると、男性が女性にとびきりロマンチックなプロポーズをしているシーンが登場します。
ダイヤの指輪と、大きな薔薇の花束。そして夜景の美しい高級レストラン…。思わず女性が憧れるようなシチュエーションのプロポーズですよね。
しかし、現実ではどのくらいの男女が正式なプロポーズを経て結婚しているのでしょうか。
2020年に実施された「プロポーズ」に関するアンケート調査によると、「結婚した際に、プロポーズはありましたか?」という問いに対して、既婚男女の78.6%が「プロポーズがあった」と答えています。
(※調査は20~40代の既婚男女1129人が対象/婚活支援サービスパートナーエージェント)
つまり8割弱の人が、プロポーズを経て結婚に踏み切っているという事実がわかりました。
その中には、高級ホテルのスイートに101本の薔薇を用意しただとか、海外旅行先でヘリコプターを手配してプロポーズをした…などの驚くようなエピソードもありますが、ほんの一握りです。
また、皆が皆 “THE・ロマンチックなプロポーズ”をしているというわけでもなく、日常の一コマの中でさりげないプロポーズをしたという人は意外に多いです。
ところが、アンケート調査の中で興味深いのは、「プロポーズはなかった」と答えている男女の割合の違い。プロポーズはなかったと考えている女性が、男性に比べてずいぶん多い結果になっているのです。
もしかしたら、男性がプロポーズした気になっていても、女性はプロポーズだと認識していない可能性もあるのかもしれません。
例えば、普段の他愛もない会話の中で、男性が「そろそろ入籍しようか〜?」などと言い出した場合、それを女性がプロポーズと捉えるかどうかはその人次第なのです。
自分の気持ちを口にするのが苦手な人や、ロマンチックな演出は性に合わないという人。あるいは、ちょっと面倒くさがりな男性の場合、「かしこまったプロポーズをする必要はない」と考えているかもしれません。
しかし女性側はどうでしょうか。
既婚女性のうち「プロポーズがなかった」女性に対して、プロポーズがなかったことについて結婚後どう考えているかを尋ねたところ、「プロポーズされたかった」と回答した人は20~29歳で66.7%、30~39歳で52.0%、40~49歳で43.7%。
年齢が上がるにつれ、人は現実主義になりがちなため、割合は減っていきます。しかし、20代の女性のように、世代が若くなればなるほど、プロポーズへの憧れを抱いている人が多いです。
その結果、6割以上が、プロポーズされなかったことに対して不満を抱いているようです。
「彼からちゃんとプロポーズしてもらった」という女性の声
実際に、プロポーズを受けたという既婚者の女性に、「ちゃんとプロポーズをされてよかったと思うこと」を聞いてきました。
プロポーズは特別なシチュエーションというわけではなく、自宅でした。でも婚約指輪と一緒に、きちんと「結婚しよう」と言ってくれたことは嬉しくて一生忘れません。
結婚して数年経った今でも、婚約指輪を見るとあのときの感動が蘇ってきて、「これからも夫を大切にしよう」と思えるんです。(32歳女性)
夫とは喧嘩ばかりで、離婚を考えたことも一度や二度ではありません。そういうときはプロポーズされたときのことを思い出すようにしています。
当時は稼ぎも全然なかったのに、かなり背伸びして頑張ってくれて、私がずっと憧れていたレストランでプロポーズしてくれたんですよね。プロポーズを思い出すと、どんなに苛立っても「まあ、許してあげようかな…」と思えたりしますね。(30歳女性)
やはりプロポーズというのは、された側にとっても一生の思い出として心に刻まれるもの。結婚後の二人の関係をよりよいものにするためにも、プロポーズは重要な役割を果たしてくれるようです。
一方で「プロポーズがなかった」女性はどう考えているのでしょうか。
「プロポーズがなかった」という女性の声
特にプロポーズの言葉はなかったものの、同棲からの流れで、自然に結婚する流れになりました。
二人の気持ちが一致していたからこそ、あらたまったプロポーズなんてなくてもトントン拍子で進みましたね。二人が幸せなら、特別な言葉は必要ないと思います。(35歳女性)
私は昔から、片膝ついてパカッ!みたいな王道のプロポーズに憧れていました。それが無理でも、せめて素敵なレストランとかで、ちゃんとしたプロポーズをして欲しかったですね。何もしてくれなかったので、彼にはガッカリしました。
時間は取り戻せないですが、友達のプロポーズ報告などを聞くと未だにモヤモヤしますし、プロポーズがなかったことはずっと根に持っています。(29歳女性)
結婚後に一度だけ、軽い気持ちで彼に「そういえばプロポーズってなかったよね〜(笑)」と茶化したことがあるんです。それ以来、彼自身が一番気にしているみたいです。
一緒にドラマや映画を見ていてプロポーズのシーンが出てくると、急に気まずそうに席を立つんですよ…(苦笑)。後になって気にするくらいなら、ちゃんとプロポーズすればよかったのに、なんて思ってしまいます。(31歳女性)
プロポーズの有無は重要ではないと考える女性もいるようですが、もともとプロポーズへの憧れが強かったタイプの場合は特に、不満に繋がりやすいようです。
まとめ:プロポーズは今後の夫婦関係に良い影響を与えることもある!
一般的には、女性と男性で、プロポーズに対する温度感には大きな差があり、男性は女性ほどプロポーズへのこだわりがない人が多いです。「プロポーズなんていうのは表面上のパフォーマンスでしかない」と考える男性もいるかもしれません。
確かに、プロポーズは結婚の入り口に過ぎず、本当に重要なのはその先の未来です。
しかしそうは言っても、正式な形で結婚を申し込むことはケジメにもなりますし、忘れられない記憶をお互いに刻むことで、これからもずっと仲の良い夫婦関係を維持できるかどうかに影響する可能性も。
愛する彼女を喜ばせてあげたいのなら、プロポーズを計画してみてはいかがでしょうか。その際に気をつけなくてはならないのは、必ず「結婚しよう」というキーワードを入れること。
冒頭でも触れたとおり、男性側がプロポーズしたつもりでも、「これからもずっと一緒にいよう」などの遠回しな言葉だと、女性側はプロポーズだと思っていないケースがあるからです。遠回しな表現ではなく、「結婚」という単語を必ず盛り込むようにしてください。
タイミングを逃してしまい、結婚の準備だけがどんどん進んでいく…という場合も、今ならまだ間に合います。結婚が決まった後でも遅くはないので、正式なプロポーズをしてあげてください。
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この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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