結婚は、人生における素晴らしいイベントの一つ。しかし、皆が皆、結婚に対して必ずしも前向きとは限りません。
恋人から結婚を迫られているものの、結婚にメリットを感じられず二の足を踏んでいる人や、親から結婚のプレッシャーを与えられ、仕方なく婚活をしている人もいるでしょう。
果たして、結婚にはどんなメリットがあるのでしょうか。また、良いことだけではなく、結婚することによるデメリットも知っておきたいところですよね。既婚者の男女から「結婚してよかったことと、悪かったこと」をそれぞれ聞いてきました。こちらの【前編記事】では、「結婚のメリット」についてご紹介します。
既婚者に聞いた!結婚のメリットとは?
結婚のメリット①家庭という居場所ができ、家族が増えた
結婚して一番よかったと思うのが、やっぱり家庭という居場所を手に入れたこと。どんなに仕事が大変でも、嫌なことがあっても、帰る場所があって待っている家族がいる…というのは何事にも変え難い喜びですね。
結婚して夫や娘という家族ができ、幸せを噛み締めています。娘が生まれてからは守るべき存在ができ、夫婦の絆もより一層強くなりました。(女性/31歳)
結婚したからこそ得られる、何よりものメリットといえば「家庭」と「家族」が持てること。結婚前に一人暮らしが長かった人の中には、「結婚したら一人の時間や空間がなくなって窮屈なのでは?」と不安に感じ、デメリットのように考える人もいるようですが、ホッとできてくつろげる“家庭”という居場所があるのは、とても幸せなことです。
また、家族はたった一人では作れません。愛する家族を持てたことが、結婚の1番のメリットだと考える既婚者が多いようです。
結婚のメリット②経済的に協力し合えて、税制上のメリットも多い
共働きなので、夫婦で力を合わせることで経済的なメリットは大きいと感じています。今のマンションに住めるのも二人で協力し合えるからこそだし、生活費も妻が一部負担してくれるので助かっています。
結婚前はお金の管理が苦手だったのですが、妻に任せるようになってからは、貯金が順調にできるようになったというメリットもありますね。(男性/33歳)
結婚すると、金銭面でも多くのメリットが得られます。まず共働きの夫婦であれば、二人の収入を合わせることによって、家賃や食費をはじめとした生活費の負担を軽減することが可能。
夫婦の財布を一つにすると節約や貯蓄もしやすくなります。どちらか一方がお金の管理をすることで、無駄な支出を抑えられるようになり、独身時代はできなかった貯金ができるようになったという声も多数。
また、専業主婦やパートなど共働きではない場合も、結婚によって得られるメリットは多いす。「配偶者控除・配偶者特別控除」や「社会保険の被扶養者制度」など、税金や保険の面で多くの金銭的メリットがあります。
結婚のメリット③家事が分担できる
結婚したら家事が大変になるのでは…と不安でしたが、実際は夫婦で分担できているので助かっています。主に私が料理を担当し、掃除や洗濯は夫の担当。仕事でどんなに疲れていても、夫が掃除と洗濯を全部やってくれるんです。おかげで家がいつも綺麗なので、かなりありがたいですね、
一方で夫の方も、料理が大の苦手。独身時代はあまり健康的な食生活を送れていなかったらしく、結婚してからは毎日私の手料理を食べているので、健康になった気がする…と喜んでくれています。(女性/30歳)
家事が分担できるというのも、結婚のメリットの一つです。特に家事が苦手な人や、仕事が忙しくて家のことがおざなりになってしまいがちな人にとっては、夫婦で家事を分担できるというのは大きな結婚のメリットになるでしょう。その結果、食事や住居環境などにおいて、生活の質が向上したという既婚者の声もあります。
しかし残念ながら、全ての夫婦が家事を分担できているわけではありません。共働きにも関わらず、家事を率先してやってくれない人が多く存在するのが現実です。
結婚のメリット④生活リズムが整い、仕事のパフォーマンスが上がった
結婚してからの方が、明らかに仕事のパフォーマンスが上がりました。独身の頃は毎晩遅くまで飲みに行っていて、だらしない生活を送っていましたが、今は妻がうるさいので、遅くまで飲むこともなく早寝早起きをするように。さらに妻が家のことをしっかり管理してくれている分、仕事に集中できるようになり、パフォーマンスがかなり向上しましたね。(男性/34歳)
結婚後は、独身時代に比べて生活リズムが改善された、というメリットを感じている人は多いです。独身や一人暮らしは自由なところが魅力ですが、誰にも管理されないために不健康な生活やメリハリのない毎日を過ごしてしまいがち。
また、パートナーの協力のおかげで仕事に集中しやすい環境が整ったという声もありました。
結婚のメリット⑤家族のために頑張るというモチベーションが生まれ、結婚生活を通して人間としても成長できる
結婚を機に、今後一生家族を養っていくんだという責任の大きさをひしひしと感じるように。その分、仕事をもっと頑張って稼ぎたいというモチベーションにつながっています。
また、結婚生活は楽なことばかりではなく大変なことも多いので、人間としての経験値が上がっていくような感覚もありますね。結婚生活は、人を成長させてくれるものだと思います。(男性/30歳)
結婚して家族を持つと、自分のためだけに生きれば良いのではなく、家族を守るという義務が生じ、重大な責任がついてきます。それを重荷だと捉える人もいるかもしれませんが、愛する家族を幸せにするために努力をすることは、大きな責任感と共に、生きるエネルギーや喜びを与えてくれるでしょう。
そして結婚生活の過程で、人はたくさんの学びを得ることができます。もちろん良いことばかりではないでしょう。しかしさまざまな困難を乗り越えていくことで成長に繋がり、人としての厚みが増すに違いありません。
- 家庭という居場所ができる
- 愛する家族ができる
- 経済的に協力し合える
- 税制上のメリットも多い
- 家事が分担できる
- 生活のリズムが整った
- 仕事のパフォーマンスが上がりやすい環境ができる
- 家族のために頑張るというモチベーションが生まれる
- 結婚生活を通して人間として成長できる
以上、既婚者から聞いた「結婚してよかったこと」を紹介しました。
結婚することで得られるメリットは、これだけたくさんのものがあります。経済的なメリットなど物理的なものや、家事の分担や生活リズムの改善など環境的な変化も多いですが、何よりも素晴らしいのはやっぱり「愛するパートナーと人生を共有できる」ということ。
結婚すれば必ずしも幸せになれるというわけではありません。しかし「誰かを愛し、その相手と一緒に家庭を作る」というのは、結婚をしなければ叶えられないことです。もしもあなたが「結婚のメリットがわからない」と悩んで前に進めなくなっているのであれば、メリットをあれこれと模索するのではなく、シンプルに考えてみるのが良いでしょう。愛する人との結婚生活を想像して、幸せだと感じるかどうか。まずはそこから考えてみてくださいね。
後編の記事では、結婚することによって想定されるデメリットと、それを克服する方法をお伝えしていきます。後半記事はコチラから。
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この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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