結婚は、人生における素晴らしいイベントの一つ。しかし、皆が皆、結婚に対して必ずしも前向きとは限りません。
恋人から結婚を迫られているものの、結婚にメリットを感じられず二の足を踏んでいる人や、親から結婚のプレッシャーを与えられ、仕方なく婚活をしている人もいるでしょう。
果たして、結婚にはどんなメリットがあるのでしょうか。記事の【前編】では、既婚者の男女から聞いた「結婚してよかったこと」を紹介しました。【後編】の本記事では、「結婚のデメリット」について一緒に考えていきましょう。
前編記事はこちら>>結婚にはどんなメリットがあるの?既婚者男女に聞いた「結婚してよかったこと」9選
結婚すると自由ではなくなる? 「結婚のデメリット」とは……
目次
「結婚をすると自由を失ってしまう」というネガティブなイメージを抱き、結婚のデメリットばかりを気にして、恋人がいてもなかなか結婚に踏み切れない人は多いです。しかし結婚生活は、実際にデメリットばかりなのでしょうか?考えられるデメリットを一つずつ見ていきましょう。
結婚のデメリット④ 自由な恋愛ができなくなる
結婚すると、独身時代に比べて自由度が減り、お金と時間は気ままに使えなくなるのは当然のこと。既婚者に話を聞くと、男女それぞれから「毎週のように飲み歩いている独身の男友達が、時々無性に羨ましくなる」とか「独身の女友達同士で海外旅行に行ったりしているのを見ると、昔に戻りたくなる」などという声があるのも事実です。
しかし【前編】でも紹介したとおり、結婚してからの方がお金の管理ができるようになり、貯金をきちんとするようになったという声や、メリハリのある健康的な生活を送るようになったという意見が多いです。
結婚して家族ができると、「自分さえ楽しければ良い」という考えは捨てなくてはならず、勝手で自由気ままな生活は送れなくなります。
何にも縛られない人生は羨ましく思えるかもしれませんが、人はどんなステージにいても隣の芝生が青く見えるもの。独身の頃は、安定した既婚者が羨ましく感じたことがあるように、その反対も然り。既婚者が「独身時代に戻りたい」と思うのは、一時的な感情であることが多く、時間は巻き戻せないからこそ過去が恋しくなっているだけです。
長期的に考えると、時間やお金の制約というデメリットも、経済的な面や健康面などにおいてはメリットだと考えられるでしょう。
それに結婚したからといって自由が全くなくなってしまうわけではありません。夫婦で話し合い、一人の時間や友人と過ごす時間をそれぞれ大切にしているカップルもたくさんいます。
また、結婚してから後悔することのないよう、独身のうちにしかできないことを思い切りやって、今を楽しんでおくというのも重要かもしれませんね。
結婚のデメリット② 親戚付き合いが面倒
結婚生活はいいことだけではありません。独身時代は経験しなくてよかった煩わしいことも当然あるのは、覚悟しておきましょう。
代表的な例が、親戚付き合い。結婚することで、夫や妻の両親はもちろん、パートナーの親族全員が一気にあなたの家族になるのです。親戚同士の付き合いや行事などが生まれるので、それを結婚のデメリットと捉える人も少なくありません。
特に女性で悩んでいる人が多いのが、義母との関係。嫁姑問題に悩まされる女性は、今も昔も一定数存在します。相手の親族が皆いい人なら良いのですが、必ずしもそうとは限らないですよね。
「義母が想像以上に夫婦生活に介入してきてストレスだ…」というようなエピソードもあるあるです。結婚してみたら“こんなはずじゃなかった”とならないためにも、家族関係や親戚関係で気になることがあれば、結婚前にきちんと相手に確認をしておきましょう。
一方で、義両親や親戚と良好な関係を築いている人もたくさんいます。「最初は面倒だと思っていたけれど、子どもが産まれてみたら義母が育児にとても協力的なので、距離が近くて逆に助かっている」などという既婚女性の話もありました。
他人同士が家族になるのですから、多少の厄介ごとは避けられないかもしれません。しかし、親戚付き合いは結婚のデメリットだとは限らないのです。お互いに理解し合いながら、関係を保てるといいですね。
結婚のデメリット③ 家事の負担が増える
「家事の負担が増える」ことを、結婚のデメリットと感じる人もいるでしょう。
夫婦共に家事に協力的なら良いのですが、実際は「共働きなのにパートナーが家事を全く手伝ってくれない!」「子どもが生まれたのに夫が協力してくれず、ワンオペが辛すぎる……」などの悲鳴をしょっちゅう耳にします。
また男性に多いのが、自分としては家事をやっているつもりなのに、妻からは「何もしてくれない」といつも怒られてストレスだ……というパターン。「皿洗いを頼まれて『後でやっておくね』と答えられたらキレられた!」といった経験をした人もいるでしょう。このようなタイプの男性からすると、「一人暮らしの頃は、自分のペースで家のことができたのに」と窮屈に感じ、家事の負担を結婚のデメリットのように思うかもしれません。
しかし、夫婦できちんと家事を分担することで、夫婦仲が良くなったという経験談もあります。「自分は掃除が苦手だけれど料理が得意。逆に夫に掃除や洗濯を任せることで、お互い感謝し合いながらストレスなく、快適な毎日が過ごせるようになった」というエピソードも。
夫婦のどちらかばかりが不満を抱えることにならないよう、しっかり話し合っておくと良いでしょう。
結婚のデメリット④ 自由な恋愛ができなくなる
独身時代に自由奔放に恋愛を楽しんでいたタイプからすると、結婚することで一人の相手を生涯愛するというのは、デメリットだと思うかもしれません。あるいは「まだ遊び足りない」という人もいるでしょう。
遊びたい欲求までいかなくても、この先の人生をたった一人と添い遂げることに自信が持てないという人もいます。最近では「たった一人に縛られる結婚制度自体が古い」などという意見も聞くようになりました。
確かに結婚すると自由な恋愛はできなくなりますが、一人の相手を生涯愛することは決して結婚のデメリットではありません。この世にたった一人の相手を愛し、その人と力を合わせて家庭を築くことは、何事にも変え難い喜びを与えてくれます。もちろん良いことばかりではありませんが、結婚相手から数えきれないほど幸せな感情を貰ったという既婚者がたくさんいます。
しかし同時に、結婚することは覚悟が必要なことでもあります。「いつかは結婚したいけど今はまだ恋愛を楽しみたい」という場合は、“自由と引き換えに、結婚相手の人生を背負う”という覚悟がまだ決まっていないだけなのかもしれません。
結婚のデメリット⑤ 重大な責任を背負うことになる
④でも触れたように、男女問わず、結婚することによってパートナーの人生を背負うことになります。とはいえ当然のことながら、その人の人生はその人のものには変わりないのですが、家族を守るという責任と義務が生まれます。これを重たく感じてしまい、結婚のデメリットだと捉える人もいるでしょう。
仕事や収入に関していうなら、今までは自分一人が生きていければ良かったかもしれませんが、結婚するとパートナーや子どもの人生のためにも、頑張らなくてはなりません。そのことにプレッシャーを感じてしまう人もいますが、愛する家族のために闘い、責任を全うすることは、あなた自身を大きく成長させてくれます。
そして何より、それと引き換えに得られる家族の幸せな笑顔は、紛れもなく人生の宝物だと言えるはず。
結婚のデメリットまとめ
以上、結婚することによって生まれるデメリットについて考えてみました。
- 自由にお金や時間が使えなくなる
- 親戚付き合いが面倒
- 家事の負担が増える
- 自由な恋愛ができなくなる
- 重大な責任を背負うことになる
いかがでしたか? どんなデメリットも実は“考え方を変えればメリットにもなりうる”と言えるのではないでしょうか。
結婚すれば必ず幸せになれるわけではありませんし、辛いことや大変なこともたくさんあります。もちろん、生涯結婚はしないという選択をしても全く問題ありません。
しかし、もしも「結婚のデメリットが気になって、前向きになれない……」と悩んでいるのであれば、視点を切り替えてみると良いでしょう。愛する人と過ごす結婚生活であれば、どんなデメリットも乗り越えられるかもしれませんよ。
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この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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