長い間婚活をしていると、避けては通れないのが「婚活疲れ」。どんなに出会いを繰り返してもなかなか結婚の兆しが見えず、疲弊するあまり、ネガティブな思考に陥ってしまいます。
中には鬱っぽくなってしまったり、“自分には価値がないかもしれない”という大きな勘違いをしてしまう方も…。
今回は、婚活疲れに陥ってしまったときの対処法を、2回にわけてお伝えしています。
前編はこちら>> 「一生結婚できなかったらどうしよう」と焦ってしまう!“婚活疲れ”を乗り越える方法【前編】
【前編】の記事では、深刻な婚活疲れに陥った際には、思い切って婚活を一旦完全に休んでみたり、「一刻も早く結婚しなくてはいけない」という思い込みから自分を解放することをお勧めしました。
しかし、気持ちを切り替えようと思っても、一度ネガティブな精神状態に陥ってしまうと、なかなか発想の転換ができないのが現実ですよね。
前回に引き続き、婚活卒業生の皆さんに、どのような婚活疲れを経験し、どうやってネガティブな精神状態から脱却したのかを聞いてきました。
「視野を広く持ち“自分だけが辛い”という考えを捨てる」(希さん/34歳)
私は、30歳手前から真剣に婚活を始めました。
結婚相談所に登録し、婚活系アドバイザーが主催しているオンラインサロンに入ったり、婚活メイク講座を取ったりして、かなりお金もかかっていたと思います。それなのに一向に結婚に辿り着けず、精神的に追い詰められていきました。
当時は、「みんな当たり前のように結婚しているのに、私だけはこんなに頑張っても結婚できない」と考えてばかり。SNSで友達の結婚報告を見ると、焦って嫌な気持ちになったり、誰かの出産報告を見ても、自分だけ置いてけぼりのような感覚に陥っていました。
ある時、そんな私を見かねた親友から「他人の幸せを喜んであげられないくらい追い詰められているんだったら、婚活なんてやめちゃえば?」と言われたんです。それでハッと我に返りました。
大切な友達の結婚や出産も祝福してあげられない自分には、なりたくないな…と思って。
婚活を頑張っているのに結果が出ないと、どんどんマイナス思考になっていき、「この世で自分だけが辛い」と思ってしまいがち。でも冷静になって、いろんな人の話に耳を傾けてみると、当然のことですが、辛いのは自分だけではないことに改めて気付かされます。
今は幸せな結婚をしている人でも、実は婚活でとんでもない苦労をした過去があったり、婚約破棄された友達もいました。結婚をしていても夫婦や子どもの問題で深刻な悩みを抱えている人もいます。
婚活疲れに陥っているときは視野が狭くなり、自分のことだけで頭がいっぱいになってしまいます。一呼吸おいて、自分のことを客観的に見るようにすること、そして同時に周りを見る努力が必要だなと思いました。
ちなみに私の場合は、婚活に関する出費がかさんでいたことも、精神的なダメージにつながっていたようです。
思い切って、相談所やオンラインサロンを全て退会しました。そして気持ちを入れ替え、マッチングアプリや友達の紹介を通して婚活をするようにしたところ、友達主催のBBQで出会った彼と結婚しました。(希さん/34歳)
「本当に自分に合ったパートナー探しは、時間がかかって当然」(美和さん/35歳)
「結婚がゴールじゃない」とよく言いますが、婚活をしていた頃の私にとってはやっぱり結婚がゴール。結婚しないと幸せになれない気がして、必死でした。
一生懸命婚活をしているのに、いい人に全然巡り会えず、疲弊していくばかり。こんなにたくさんの男性に会っているのに結婚できないなんて、自分に何か欠点があるように思えて、自己肯定感も下がる一方。
でもそんな矢先に、私の姉が離婚したんです。3年前に結婚した時はとても幸せそうだったのに、泥沼離婚を経験した姉はボロボロに傷ついていて。「結婚なんてしなければよかった」と呟いていました。姉を見ていたら、私は絶対にこうはなりたくないな…と思ったんです。
やっとの思いで結婚できても、相手に問題があったり、お互いの相性が悪ければ、辛い結婚生活を送らなくてはなりません。それを避けるためには、本当に自分と合った結婚相手を見つけることが何よりも重要ですよね。
それまでは「とにかく結婚がしたい」と思っていましたが、姉の一件があってからは、「ちゃんと自分に合った生涯のパートナーを見つけたい」という考えに変わり、慎重さが生まれました。
前だったら「なかなかいい人に出会えないのは、私に問題にあるのかも…」と考えていたけれど、そうではなく「今は少し時間がかかっているけれど、生涯のパートナーに出会うまでの必要な過程なんだ」と思えるようになり、プラス思考に切り替わりましたね。(美和さん/35歳)
以上、婚活卒業生の方達から聞いた「婚活疲れに陥ってしまった時の対処法」を紹介しました、婚活が長引くとつい焦ってしまい、ネガティブな思考に陥りやすいです。
しかし大切なのは「結婚すること」よりも「自分に合った結婚相手と出会うこと」。早く結婚できればいいというわけではなく、真の目的は、幸せな結婚生活を送ることだというのを忘れないでくださいね。
記事の前編はこちら>> 「一生結婚できなかったらどうしよう」と焦ってしまう!“婚活疲れ”を乗り越える方法【前編】
この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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