長い間婚活をしていると、避けては通れないのが「婚活疲れ」。どんなに出会いを繰り返してもなかなか結婚の兆しが見えず、疲弊するあまり、ネガティブな思考に陥ってしまいます。
中には鬱っぽくなってしまったり、“自分には価値がないかもしれない”という大きな勘違いをしてしまう方も…。
そこで今回は、婚活疲れに陥ってしまったときの対処法を、前編・後編の2回にわけてお伝えします。
婚活疲れの自覚はないもののメンタルの調子がイマイチよくない…という方も、婚活疲れ予備軍の可能性があります。少しでも心当たりのある方は、参考にしてくださいね。

婚活疲れに陥っている人には、下記のような症状が見られることがあります。
- 異性との出会いの場に行くことが億劫になっている
- 自分は一生結婚相手に巡り会えないかもしれないと思うことがある
- 自分自身に何か重大な問題があるから婚活がうまくいかないような気がする
- 親しい友人の結婚や出産報告すら喜べなくなっている
さらに重症化すると、食欲が落ちたり不眠になったり、何をしていても無気力になったりと、普段の生活にも支障をきたすことも…。そうなってしまう前に、少しでも気分の落ち込みを感じた時点で、対策を取りましょう。
それでは、婚活疲れに陥った時はどのようにすればよいのでしょうか。「かつては婚活疲れを経験したものの、晴れて結婚相手と出会うことができた」という婚活卒業生の皆さんに、どうやって克服したのか聞いてきました。
「結婚できないからと言って死ぬわけじゃない」と自分に言い聞かせる
深刻な婚活疲れに陥っていたとき、周りから「結婚だけが人生じゃないよ」「結婚していなくても幸せな人はたくさんいるよ」などと慰められたのですが…。気持ちはありがたいけれど、そんなことは私だってわかっているし、なんだか綺麗事で諭されているような気がしてずっとモヤモヤしていました。
でもあるとき、親から「結婚できないからと言って死ぬわけじゃないよ」と言われたことで、一気に肩の力が抜けました。私の結婚を誰より願っているであろう親からそう言われたことで、プレッシャーから解放されたというのもあるかもしれませんが…。でも“結婚できなくても死なない”と言われ、本当にその通りだと思い、気が楽になったんです。実際、結婚よりも命の方が大切ですから…!
そこから婚活のペースを緩め、1年くらい経った頃に今の夫に出会いました。婚活をやっていると必死になるあまり「このまま一生結婚できなかったらどうしよう」という焦りから、どんどん自分を追いこんでいってしまいますよね。そういう方は、「大丈夫、死ぬわけじゃないんだから」という魔法の呪文を唱えてみてください。(紗江子さん/32歳)
一旦婚活をやめてみる
婚活に疲れて、精神的な限界に達した時期がありました。2,3個のマッチングアプリを掛け持ちして、相当な人数の男性に会っていましたが、どんな男性と会っても全く楽しめないし、誰にも魅力を感じないんです。気づいたら、男性と会うこと自体が苦痛に感じるようになってしまって…。
そのときに周囲のアドバイスを受けて、一旦完全に婚活をやめてみたんです。当時は30代前半のうちになんとかして結婚したいとかなり焦っていたので、休憩することにも抵抗がありました。でも友人から「長い人生のうち、たった1,2ヶ月休憩するくらいならさほど変わらないよ」と言われて、それもそうだと思い、マッチングアプリをやめてみました。
1,2ヶ月が経つと、驚くくらい気持ちがリセットされて、またゼロからやってみようかなと前向きになれました。でも以前のようにやみくもに婚活をするのはやめたんです。マッチングアプリを掛け持ちするのではなく、自分に本当に合っていると思うアプリ1つだけに絞り、心から会いたいと思う人だけに会うことにしたところ……運良く、夫と出会うことができました。
婚活に疲れてしまったときは、一度勇気を出して婚活を完全にやめてみるのもいいと思います。気持ちがネガティブなときって、誰と会っても相手の良いところを見つけられないし、せっかくいい出会いがあっても逃している可能性があります。
あとは、数打てば当たるわけではないということを実感しました。自分にあったペースで出会いの機会を作り、ちゃんとひとりひとりと向き合う努力をするのが必要です。(彩さん/35歳)

婚活疲れを乗り越えた経験のある婚活卒業生たちからのアドバイスは、いかがでしたでしょうか。
「何が何でも結婚しなくちゃ…!」と自分をあまりに追い込んでしまうと、その精神状態は、必ず表情やオーラとなって表れます。せっかくの出会いだというのに、その場を全く楽しんでいないような人と、「また会いたい」とは思いませんよね。
婚活に疲れたときは、「一刻も早く結婚しなくてはいけない」という思い込みから自分を解放してあげてください。
後編では、さらに婚活卒業生たちに話を聞き、婚活疲れによるネガティブな思考を転換する方法を教えてもらいます。
この記事を書いた人
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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