ブライダル業界で最近注目を集めているのが、「韓国ウェディング」。韓国ウェディングドレスや、韓国ウェディングフォトの人気が、じわじわと高まっているようです。
「韓国ウェディングドレスをもっと日本に広めたい」という思いから、ドレスショップの紹介や購入代行などの事業を始めたRENAさん。前回の記事では、韓国ウェディングドレスならではの魅力を語っていただきました。
今回は、韓国の「前撮り」がどうやらスゴいらしい…という噂を聞きつけ、韓国ウェディングフォトの詳細についてもRENAさんに教えてもらいました。気になるお値段や、韓国で前撮りをした場合の1日の流れについても徹底的に調査します!
今回お話を聞いたのは…
RENAさんプロフィール/自身の結婚式準備を機に韓国ウェディングドレスと出会い、日本でもっとその魅力を広めたいという思いから、韓国ウェディングに関するビジネスをスタート。ドレスショップやスタジオの紹介、ドレスの購入代行などを行なっている。RENAさんのTikTokでは、韓国ウェディングドレス試着の動画がバズり中! 通算30回以上の渡韓歴を持つ、韓国通。
RENAさんのInstagramはこちら→ @renadress70
韓国ウェディングフォトで、人生一度の思い出を最高に美しく。
目次
前回の記事はコチラ>>「韓国ウェディングドレス」がブームの予感…!気になる価格や韓国ドレスの特徴を調査!
編集部:ドレスだけでなく韓国ウェディングフォトの人気も高まっていますよね。韓国のスタジオで前撮りしたいというお客様もいるんでしょうか?
RENA:はい。前撮りしたいお客様からのお問い合わせも多く、スタジオの紹介や予約のお手伝いをしています。
中には、韓国ウェディングドレスを着てみたいけど購入はちょっと勇気がいる。そういうお客様もいらっしゃるので、旅行を兼ねてウェディングフォトの撮影に行くというのも、いいと思います。
編集部:たしかに! プチ新婚旅行にもなっていいですね。韓国のウェディングフォト、とにかく雰囲気が素敵なのと、加工のテクニックがすごそう…というイメージがあります。実際いかがでしょうか?
RENA:フォトショの技術は本当にすごいです。私は自分の撮影の直前に、むくみを気にして塩分を抜いていたのですが、スタジオの人から「そんなことする必要一切なかったのに。フォトショの技術を信じて!」と言われました(笑)。
編集部:加工がすごいのは嬉しいんですが、あまりにも別人みたいに仕上げられちゃうとちょっと抵抗があるんですが…。
RENA:加工のレベルは、上・中・下のレベルの中から選べるので、そこは心配いりません。できるだけ自然にレタッチしてもらうことも可能ですよ。
また、二の腕を細くしてほしいとか、リップをもっと赤くしてほしい……など、細かい指示も対応可能です。
編集部:なるべく自然に仕上げてもらいつつ、コンプレックスだけ修正してもらうことも可能なんですね。ダイエットの必要がないのはありがたいですね…(笑)!
RENA:でも、韓国ウェディングフォトの魅力は、加工だけではないんです。さまざまな過程において、本当に細かいこだわりを感じます。
ヘアメイクもトータル3時間かけて、とっても丁寧に仕上げてくれます。しかも私の時は、SEVENTEEN(K-POPグループ)の元メイクさんが担当だったので、すごくテンションが上がりました。
それから撮影時、カメラマンの指示もものすごく細かくて驚かされました。首や肩の向きは当然のこと、手の角度や表情にまで細かな指示が出るんです。それだけのこだわりがあってできる写真なので、仕上がりも素晴らしいですよ。
技術的な面だけでなく、韓国のスタジオで撮影をするとロケーションにもさまざまな変化があって、本当に素敵です。韓国ウェディングフォトは、仕上がりがまるで作品のようで、一生に一度の思い出を残すのにはぴったりだと思います。
『CLAYANDCLARE』
編集部:気になるのはお値段。前回、韓国でウェディングドレスを購入した場合のお値段を伺いましたが、想像よりもリーズナブルだったので驚きました。
フォトウェディングはどうなんでしょうか。韓国で前撮りすると、大体いくらくらいからかかりますか?
RENA:撮影スタジオのタイプによって、価格帯は異なります。韓国の撮影スタジオは、主に2種類のタイプにわかれます、
一つめは、スタジオを予約すると自動的にヘアメイクやドレスのレンタルもついてくる、一体型のスタジオ。このタイプがもっとも手配が楽で、費用も抑えられます。撮影費用やヘアメイク、ドレス、通訳、それにアルバムや額縁入りの写真もついてきて、4時間の撮影の場合、全部で20〜25万円くらいから手配できます。
レンタルできるドレスは、バリエーションはある程度限られますが、一般的に4、5着は着られます。
編集部:そんなに着られるんですね!
RENA:そしてもう一種類のタイプというのが、スタジオ、ドレス、ヘアメイク別々で手配する「スドゥメ型」と呼ばれるスタイル。こちらは一軒家タイプのスタジオで、一体型のスタジオと異なり、ドレスやヘアメイクはスタジオに付随していないのでそれぞれ手配する必要があります。
その場合の費用は、35〜40万円程度から(撮影費用、ドレス、ヘアメイク、通訳、修正費用やアルバム等を合わせた合計金額)。費用は上がりますし、ドレスやヘアメイクさんを別で手配しなければいけないので手間はかかりますが、ドレスなどにこだわりがある人にはおすすめです。
一軒家スタジオを完全に貸し切って撮影できるというのも魅力ですね。
私の時は、こちらの一軒家タイプのスタジオで撮影しました。貸切で自分たち一組だけしかいなかったので、iPhoneを置いて、撮影風景をずっと動画で撮っておきました。編集して、結婚式のプロフィール映像などに使えるかなと思って。
編集部:韓国語ができなくても、撮影は問題ないのでしょうか?
RENA:撮影の際には、通訳をつけることをお勧めしています。お話ししたように、カメラマンからものすごく細かいポーズの指示が出るので、韓国語が話せないなら通訳は必須。
私の夫は韓国語が全くできないのですが、通訳をつけたおかげでとてもスムーズに撮影ができました。
またヘアメイクは、事前にご自身でイメージに近い写真を用意していただき、メイクさんに見せると、言葉が通じなくても希望のイメージが明確に伝えられると思います。
編集部:なるほど。韓国で前撮りした場合の1日のスケジュール感も教えてください。
RENA:大体、ヘアメイクが2時間半から3時間。その後スタジオで移動し、撮影自体は2時間から4時間で、どんな契約をしたかによって変わってきます。大体ドレス1着につき1時間の撮影時間ですね。
参考までに、私が実際に前撮りした時の、1日の流れを紹介します。
〜韓国ウェディングフォトのタイムスケジュール(例)〜
8:30 ヘアメイク開始
ヘアメイクさんには、イメージの写真を見せて「イロッケへジュセヨ〜!(このようにやってください)」と伝えるとスムーズ。
ヘアセットに1時間程度、さらにメイクは2時間ほど。メイクはスキンケアから始まり、下地、ファンデ、コンシーラー…と、とても丁寧にベースメイクを仕上げてくれるそう。
そこからポイントメイク。ひと束ずつつけるつけまつげは、韓国メイクならでは。
9割完成したところで、介添の女性が登場。ドレスに着替えて、最後にメイクのお仕上げ。
リップ、フィックスミスト、ボディメイク(首、胸元、腕にトーンアップクリームを塗ります)、前髪固定スプレーをかけて完成。
12:00 タクシーで移動し、撮影スタジオ到着
ここで通訳さんと合流。カメラマンさんに、撮りたい写真のイメージを伝えます。RENAさんは、イメージ写真などを集め、企画書のような形に仕上げて用意しておいたそう。
12:10 撮影開始
スタジオの外の門やガーデン、スタジオの入り口、スタジオ内…というふうに、場所を変えながらさまざまなシーンで撮影をしていきます。
途中でヘアをハーフアップに変更したり、シルクのボレロを着用したり、リップやイヤリングを適宜変えて、イメチェンも加えながら。
13:30 2着目にお着替えして、撮影。だいたい1着1時間のペースで撮影を進行していきます、
15:00 撮影終了
最後に、修正についてなど今後の流れを説明してもらい、終了!
RENAさんが前撮りで利用した場所はこちら!
『CLAYANDCLARE』
白を基調としたスタジオ。入り口の大きな門がシグネチャー。ガーデン内の雰囲気も素敵。
Instagramアカウントはこちら
『BRIDAL KONG』
ドレスブランド「BRIDAL KONG」のドレスをレンタルすると、ドレスショップ内で前撮りをしてもらえる。ヘアメイクさんとカメラマンさんの費用のみで(費用は110万ウォン。11月10日現在のレートで126,330円)にて実施が可能なので、とってもお得!
編集部:韓国ウェディングフォトについて詳しく教えていただき、ありがとうございました。RENAさん夫妻が撮影された写真を見ていても、まるで韓国俳優カップルみたいで本当に素敵です。一生の思い出なので、思い切って渡韓して前撮りするのもいいなあ…なんて憧れてしまいます。
最終回となる次回の記事では、おすすめの韓国ウェディングドレスブランドと、運命のドレスを見つける秘訣を紹介します!
韓国ウェディングドレスのショップ紹介やドレス購入代行などを行なっているRENAさんのInstagramはこちら→ @renadress70 お問い合わせはDMで。