—交際相手はいるけれど、なかなか結婚の気配がない…。
—恋人を作るのには苦労しないけれど、いつも結婚まで行かず別れてしまう…。
このような悩みを抱えている人は、非常に多いです。
ただ付き合うだけならそこまで苦労しなかったのに、「結婚」をゴールにしようとすると、急にハードルが上がるのが現実。
しかし、「彼氏/彼女が結婚してくれない」と悩んでいる人の話をよくよく聞いてみると、相手側に事情がある場合ももちろんありますが、自分の心の中に原因がある場合が意外に多いのです。
今回は、交際から結婚へ発展させるにはどうしたらよいのか、大切なポイントを3つお伝えします。
Point 1 : なぜ彼/彼女と結婚したいのか、きちんと説明できますか?
「彼が結婚してくれない」「彼女を作るのには苦労しないけど、なかなか結婚まで行かない」。男女問わず、こういった悩みを抱えている方の多くには、ある共通点があります。
それは「なぜその人と結婚したいのか?」と尋ねたときに、うまく答えられないということ。「アラサーで結婚適齢期だから」とか「親を安心させたいし、1日でも早く結婚したいから」などの答えが返ってくることが多いです。
もちろんそれは、“結婚したい”立派な理由なのですが、「なぜ今結婚がしたいのか」という問いの答えであって、「どうして彼/彼女と結婚したいのか」の答えになっていません。
結婚適齢期だからとか、親を安心させたいという理由は、自分都合でしかないので(悪いというわけではありません)どうして今の相手と一生を添い遂げたいかという理由ではないのです。
そしてそのような気持ちは言葉にしなくても、無意識のうちに相手に伝わってしまっている場合があります。
もしあなたも、現在の恋人が「とにかく早く結婚したいから、とりあえず今付き合っている恋人(あなた)と結婚しよう」と考えていると勘付いたら、がっかりしますよね。
一方で相手が、「あなたといると安心できるから、一生一緒にいたい」とか「あなたとだったら今後何があっても乗り越えられそうだから、結婚したい」と思っているのなら、その相手との今後を真剣に考えるでしょう。
「あなたとだから結婚したい」というところに意義を感じるはずです。
つまり、“自分本位の理由で結婚を押し進めようとする”のではなく、“今のパートナーと二人で、将来に向かって駒を進めていく努力をする”こと。
これが、交際から結婚に発展させるための大切な思考です。
次に、今のパートナーと結婚した場合に、「相手に何を与え、そして相手から何を得られるか」を考えたことはありますか?
相手から何を得られるか…と言ってしまうとなんだか打算的な響きがしますが、結婚生活は夢物語でなく現実の人生なので、重要なことなんです。
たとえば子供を産んで幸せな家庭を築くことだったり、そのために力を合わせて経済的な基盤を整えることも、相手がいてこそ得られるもの。
そして大切なのはここから。結婚をしたいと思っているものの、自分が何かを得ることばかり考えて、「相手に何を与えられるか」を一切考えない人は実は多いです。
ギブアンドテイクと言うといやらしくなってしまいますが、夫婦生活はお互いに支えあっていくもの。たとえば「経済的に楽をしたい」など、テイクするばかりでは、相手にとっては結婚のメリットがないに決まっています。
「とにかく彼が好き」という気持ちもとても立派ですが、それだけでなく、一生を共にするにあたってあなたは彼に何を提供できますか?
仕事で忙しい彼のためにご飯を作ってあげるとか、あるいは共働きで対等に働いてお互いの理想を暮らしを目指すとか、なんでもよいのですが、自分が彼に何をギブできるか考えてください。
特に思い当たらない…という場合も、必ずあるはずなので、自分の長所を見つめ直し、何ができるか探しましょう。
そして、それをわざわざ口頭で伝える必要はないですが、「自分と結婚するとこんないいことがあるよ」ということを行動で示せれば、相手も結婚に対して前向きになるでしょう。
Point 3:相手の顔色を伺ってばかりいないで、自分の意思を伝えましょう
「恋人はいるけど、なかなか結婚する気配がない」と言っている人の中には、相手の顔色を伺いすぎて、結婚の話を一切できずにいる人もたくさんいます。
そういう方のほとんどは、女性です。というのも、通説的に「結婚願望を押し付けすぎると男性は逃げていく」などと言われているせいです。
そのため多くの女性が、「結婚をほのめかしたら逆にチャンスを逃してしまうのでは?」とか「重い女性だと思われてしまうかも?」と、恐れすぎているのです。
もちろん付き合った瞬間に結婚の圧をかけるような行動をすれば、引かれてしまう可能性はあります。
しかし付き合ってある程度の時間が経っているのに、結婚願望があるかどうかも聞けなかったり、交際して数年が過ぎているのに結婚に関する話を少しもできずにいるのは、遠慮のし過ぎです。
時々耳にするのが、付き合って数年間、結婚の話題を避け続け、相手が言ってくれるのを待っていたら、実は彼に結婚願望がないことが発覚した…などのケース。
相手にその気がないことが早めにわかれば、取るアクションも変わってきますよね。
結婚したいかどうかを聞くことは、当然ながら悪いことでもなんでもないので、相手の顔色を伺ってばかりいるのではなく、きちんと意思を伝えるようにしましょう。
確かに、「私と結婚するの!?しないの!?」とものすごい剣幕で問いただすような態度は、相手を失ってしまうリスクがあります(世の中には逆に、問い詰めることで結婚に漕ぎ着けた猛者も存在しますが)。
ですからあくまで、「話し合う」というテンションで。
実際に家族になると、夫婦でさまざまな問題に直面することもあります。そんな時にいつも「相手がなんとかしてくれるのを待つ」姿勢では、乗り越えるものも乗り越えられません。
自分からも主体的に動きましょう。今の時代、女性からのプロポーズだってアリなのですから。
「彼氏が結婚してくれない」と悩む人へ:交際から結婚に発展させる方法まとめ
- なぜその相手と結婚したいのか改めて考え直し、自分本位にならないようにする
- 結婚したらお互いに何が得られるかを考え、相手にアピールする
- 相手の顔色ばかり伺わないで、きちんと話し合う
以上、恋人はいてもなかなか結婚に繋げられない…!という方のために、「交際から結婚に発展させる方法」を3つお伝えしました。
どれも自分の考え方を少し変えるだけで、できることですね。
「結婚したいのにできない!」と焦っている方は、“結婚すること”に固執するあまり、大切なものを見失っていることが多いです。その結果、自分本位になりすぎているか、あるいは逆に相手に合わせすぎている可能性が。
「結婚」は、二人で目指すゴールです。あくまで“二人で一緒に未来をつくっていく”ことを意識してください。
この記事の監修者
慶應義塾大学文学部卒。東京カレンダーWEB編集部にて数々のヒット企画を手がける。その後、講談社WEBメディア「ミモレ」、マガジンハウス「anan web」を中心に、恋愛・婚活分野のコラムや女性の人生に関するエッセイを発信。
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